株価指数先物【昼】 地政学リスクへの警戒から下へのバイアス強まる
日経225先物は11時30分時点、前日比1320円安の3万6850円(-3.45%)前後で推移。寄り付きは3万7730円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万7790円)にサヤ寄せする形から、売り先行で始まった。寄り付き直後に付けた3万7750円を高値に、地政学リスクを警戒したリスク回避姿勢が強まった。下へのトレンドが加速するなかでヘッジ対応のショートも入り、終盤にかけて3万6750円まで下落幅を広げた。
イスラエルがイランにミサイル攻撃を行ったとの報道が伝わったことで、一気にショートの流れが強まった。グローベックスの主要な米株先物が1%を超える下落で推移していることもあり、日経225先物はボリンジャーバンドの-3σを下回る動きとなっている。下落基調が落ち着きをみせれば短期的なカバーは入りそうだが、需給状況が一気に悪化したほか、週末の米国市場の下落が見込まれるなか、リバウンド狙いのロングは限られよう。
なお、NT倍率は先物中心限月で14.15倍に低下した。一時14.11倍まで下げており、再び200日線を割り込み、2月半ばの直近安値水準を下回ってきた。方向性としてはヘッジを考慮したNTショートによるスプレッド狙いの動きに向かわせやすい。
株探ニュース