株価指数先物【引け後】 ‐3σまでの急落で修正リバウンドの可能性も

市況
2024年4月19日 18時42分

大阪6月限

日経225先物 37100 -1070 (-2.80%)

TOPIX先物 2626.0 -51.0 (-1.90%)

日経225先物(6月限)は前日比1070円安の3万7100円で取引を終了。寄り付きは3万7730円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万7790円)にサヤ寄せする形から、売り先行で始まった。寄り付き直後に付けた3万7750円を高値に、地政学リスクを警戒したリスク回避姿勢が強まった。下へのトレンドが加速するなかでヘッジ対応のショートも入り、ランチタイムでは3万6710円まで下落幅を広げた。1000円を超す下落幅は、ヘッジがヘッジを呼ぶ形で下げを増幅した影響もあるとみられ、イレギュラー的な動きとなった。後場はショートカバーが入る形で下げ幅を縮めたものの、3万7030円~3万7290円辺りでの保ち合いが続いた。

イスラエルがイランにミサイル攻撃を行ったとの報道が伝わったことで、一気にショートの流れが強まった。その後、国民感情を抑え込む動きとも捉えられる、ミサイル攻撃を否定するイラン側の声明も伝わっているが、中東情勢の緊迫化は引き続き市場を混乱させそうだ。

ただし、日経225先物はボリンジャーバンドの-3σまで一気に下げてきたことで、修正リバウンドが意識されやすいだろう。早い段階で-2σが位置する3万7520円辺りを上回ってくるようだと、-1σの3万8470円辺りをターゲットとした押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。一方で、-2σを巡る攻防が長引くと、下向きで推移する-2σと-3σとのレンジに沿った調整が長期化する可能性が高まり、戻り待ち狙いのショートスタンスになる。

また、週足では13週移動平均線を明確に下回り、-1σ(3万6790円)水準まで下げてきた。-1σ処で底堅さがみられると、13週線が位置する3万8580円辺りが目先的なターゲットになりそうだ。そのため、まずはオプション権利行使価格の3万7000円から3万7500円のレンジを想定しておきたい。3万7500円をクリアした段階で、3万7500円から3万8500円辺りのレンジに移行しよう。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.12倍に低下した。一時14.10倍まで下げており、再び200日線を割り込み、2月半ばの直近安値(14.13倍)を下回ってきた。200日線が位置する14.17倍が抵抗となるようだと、方向性としてはヘッジを考慮したNTショートによるスプレッド狙いに向かいやすい。

手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が8万7189枚、ソシエテジェネラル証券が4万0466枚、サスケハナ・ホンコンが1万1164枚、SBI証券が6732枚、バークレイズ証券が6017枚、野村証券が4077枚、JPモルガン証券が3794枚、日産証券が3555枚、ゴールドマン証券が3489枚、モルガンMUFG証券が3066枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が6万2607枚、ソシエテジェネラル証券が3万3116枚、バークレイズ証券が8482枚、ビーオブエー証券が7892枚、モルガンMUFG証券が7808枚、サスケハナ・ホンコンが5736枚、JPモルガン証券が5332枚、ゴールドマン証券が4256枚、BNPパリバ証券が3430枚、みずほ証券が2800枚だった。

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