ネットフリックスが決算受け下落 来期から加入者数などの報告を停止と発表=米国株個別
(NY時間09:35)(日本時間22:35)
ネットフリックス<NFLX> 569.85(-40.71 -6.67%)
ネットフリックス<NFLX>が下落。前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。有料会員数の伸びも予想を大きく上回り好調な決算となった。北米での有料会員数の伸びが予想以上に堅調だった。オリジナル番組の好調とパスワード共有の取り締まりにより予想以上に新規顧客を獲得し、2020年以降で最高のスタートを切った。
ただ、株価は下落。第2四半期の売上高見通しが予想に届かなかった点が嫌気されているほか、来年の第1四半期から四半期ごとの加入者数と加入者1人当たり売上高の報告を停止すると発表したこともネガティブに捉えている模様。また、第2四半期に有料会員数の伸びが鈍化するとの見通しを示したことも嫌気されている模様。
これらの指標は長らくウォール街が同社の業績を評価する主要な方法だったが、同社は売上高や利益といった伝統的な指標に焦点を移そうとしている。経営陣は引き続き主要な加入者数のマイルストーンは報告する予定。
アナリストからは「来年から四半期ごとの加入者数を開示しないという動きは、あまり良い結果をもたらさないだろう。昨年見た加入者の伸びを考えればなおさらだ」とのコメントも出ていた。
(1-3月・第1四半期)
・1株利益:5.28ドル(予想:4.52ドル)
・売上高:93.7億ドル(予想:92.6億ドル)
・営業利益率:28.1%(予想:25.7%)
・有料会員数:+933万(予想:+484万)
北米:+253万人(予想:+98.8人)
EMEA:+292万人(予想:+158万人)
南米:+172万人(予想:+83.7万人)
アジア・太平洋:+216万人(予想:+148万人)
・FCF:21.4億ドル(予想:18.7億ドル)
(4-6月・第2四半期見通し)
・1株利益:4.68ドル(予想:4.54ドル)
・売上高:94.9億ドル(予想:95.1億ドル)
・営業利益率:26.6%(予想:25.4%)
(通期見通し)
・売上高:13~15%増収
・FCF:約60億ドル(予想:64.9億ドル)
・営業利益率:25%(従来:24%)(予想:24.1%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース