パラマウントが上昇 ソニーとアポロが買収に向けて共同提案を協議と伝わる=米国株個別

材料
2024年4月19日 23時17分

(NY時間10:16)(日本時間23:16)

パラマウント<PARA> 12.03(+1.06 +9.62%)

エンターテインメントのパラマウント・グローバル<PARA>が上昇。同社にはM&Aの動きが活発化しているが、今度はソニー<6758>と米投資会社アポロ<APO>が買収に向けて共同提案する方向で協議していると伝わった。ソニー・ピクチャーズエンタテインメント社のヴィンシクエラCEOがこの1週間、アポロと買収提案で協力することについて協議したという。同社は現在、映像製作会社のスカイダンス・メディア社と独占交渉中。

ソニーとアポロは現金での買収案を提示し、合弁事業を通じて同社を非公開化する計画だという。

パラマウントは「ミッション:インポッシブル」や「ゴッドファーザー」といったヒット作品を持つことから、ハリウッドの有名スタジオの一角を巡る買収合戦につながる可能性もある。アポロは以前にパラマウントに買収提案を行っていた。

アナリストは「共同買収提案の場合はソニーの資金力からみて、パラマウントの経営陣がアポロの260億ドルの買収案に抱いていたであろう資金調達の懸念を和らげる可能性が高い」と指摘している。スカイダンスの提案はパラマウントの議決権無しの株主からあまり歓迎されておらず、それに代わるものになり得るとも述べた。

パラマウントは、創業家のシャリー・レッドストーン氏が一族の持ち株会社ナショナル・アミューズメンツを通じて支配。ナショナル・アミューズメンツは77%の議決権を有している。

【企業概要】

テレビ・映画・ストリーミングサービス・デジタルビデオ製品等を通じて、世界でエンターテインメント事業を展開する。ニュース・スポーツ・エンターテインメントを幅広く配信するCBSテレビネットワークや、ストリーミングサービスParamount+の運営、及び映画の製作・配給を行う。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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