前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

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2024年4月23日 5時20分

■SBIアルヒ <7198>  844円 (-57円、-6.3%)

東証プライムの下落率4位。SBIアルヒ <7198> [東証P]が続急落。前週末19日取引終了後に24年3月期連結業績予想の下方修正を発表。売上高を210億円から204億円(前の期比9.7%減)へ、純利益を20億5000万円から15億円(同46.8%減)へ引き下げており、これを嫌気した売りが出た。固定金利と変動金利の金利差を背景にフラット35市場が引き続き低調なことが響いた。なお、配当は従来予想(40円)を据え置いた。

■アドテスト <6857>  5,269円 (-215円、-3.9%)

アドバンテスト <6857> [東証P]、ディスコ <6146> [東証P]などが軟調。いずれも半導体製造の後工程で世界トップシェアを誇る製造装置メーカーだが、米半導体株安を受け向かい風の強い環境を強いられた。前週末の米国株市場ではハイテク株に売りがかさみ、ナスダック総合株価指数は300ポイントあまりの大幅な下げとなったが、そのなかエヌビディア <NVDA> が10%安と急落するなど半導体関連株の下げが際立っており、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も4%安に売り込まれた。エヌビディアのGPU向けに半導体テスターを納入しているアドテストの株価にはネガティブ材料となったほか、生成AI市場の急拡大に照準を合わせ商機を高めているディスコにも、目先リスク回避目的の売りが目立つ。一方、空売り筋のショートカバーは想定されるところだが、アドテストは今週26日、ディスコは今週25日に決算発表を控えていることで、機関投資家などの実需筋が積極的に買い向かう動きはまばらとなった。

■日産自 <7201>  550.4円 (-11円、-2.0%)

日産自動車 <7201> [東証P]が続落。前週末19日の取引終了後、集計中の24年3月期連結業績について、売上高が従来予想の13兆円から12兆6000億円(前の期比18.9%増)へ、営業利益が6200億円から5300億円(同40.5%増)へ、純利益が3900億円から3700億円(同66.7%増)へ下振れて着地したようだと発表したことが嫌気された。販売台数の見通しを従来予想の355万台から344万台へ引き下げたことに加えて、インフレの影響などによるサプライヤーのコスト負担を軽減する取り組みなどが要因としている。

※22日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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