株価指数先物【寄り前】 75日線での攻防から3万8000円を狙ったロングに

市況
2024年4月23日 8時17分

大阪6月限ナイトセッション

日経225先物 37740 +310 (+0.82%)

TOPIX先物 2679.5 +16.5 (+0.61%)

シカゴ日経平均先物 37725 +295

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

22日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。イラン政府が22日、19日のイスラエルによる攻撃が限定的だったと強調するなか、中東情勢を巡る過度な警戒感が和らいだ。NY原油先物や金先物価格が低下し、足もとで下げのきつかったハイテク株を中心に自律反発を期待した買いが入り、ナスダック指数は7営業日ぶりに反発した。S&P500業種別指数は半導体・同製造装置、銀行、家庭用品・パーソナル用品が上昇した一方で、電気通信サービス、自動車・同部品、ヘルスケア機器・サービスが下落。

シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、大阪比295円高の3万7725円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比40円安の3万7390円で始まり、直後に付けた3万7340円を安値に切り返し、3万7500円を回復。買い一巡後は3万7370~3万7590円と日中の終値を挟んで保ち合い、米国市場の取引開始後はロング優勢となり、一時3万7850円まで買われる場面も見られた。終盤にかけて利食いに押される形となったが、3万7740円でナイトセッションの取引を終えた。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まりそうだ。日経225先物はナイトセッションでボリンジャーバンドの-2σ(3万7350円)を上回って推移しており、75日移動平均線(3万7820円)水準を捉えてきた。自律反発の域は脱していないが、週明けの米国市場がハイテク株を中心に買われた動きを引き継ぐ形で、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の上昇が見込まれ、日経平均型優位の展開が期待されそうだ。

そのため、短期的な売買が中心ではあるものの、75日線突破から-1σ(3万8360円)とのレンジに移行する動きを狙ったロングが入りやすく、節目の3万8000円辺りが意識されそうだ。そのため、75日線での攻防のなか、オプション権利行使価格の3万7500円から3万8000円のレンジを想定する。買い一巡後は膠着感が強まる可能性はあるが、-2σに接近する局面では、押し目狙いのロング対応に向かわせよう。

また、週足では前週の急落で一気に13週線を割り込み、-1σ水準まで下げてきた。-1σは3万7190円辺りまで切り上がってきており、同水準を支持線に13週線が位置する3万8610円辺りまでのリバウンドを試す動きも、今後意識されてくる可能性がある。決算発表が本格化するなかで積極的にポジションを傾けてくる動きは限られるものの、いったんはショートカバーを狙ったロングの動きも強まりそうである。

22日のVIX指数は16.94(前日は18.71)に低下した。前週末の上昇で一時+3σを上回り、過熱感が警戒されるなか、+1σを下回って終えた。+1σが位置する17.32辺りが抵抗に変わるようだと、25日線が位置する15.28辺りまでの低下をみせてくる可能性もあり、リスク回避姿勢が後退する動きになりそうだ。

なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.05倍(前日は14.12倍)に低下した。一時13.97倍まで下げており、1月5日に付けた13.91倍に接近している。米ハイテク株が自律反発の動きをみせるなか、NTショートを巻き戻す動きにより、目先的には200日線が位置する14.17倍辺りまでリバウンドを試す場面も想定される。方向性としては依然として下向きのトレンドだが、短期的にはリバランスを狙ったNTロングが入りやすい。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.