注目銘柄ダイジェスト(前場):大瓦斯、LIXIL、Finatextなど
LIXIL<5938>:1705.5円(-80.5円)
大幅反落。前日に24年3月期業績予想の下方修正を発表している。事業利益は従来予想の400億円から230億円、前期比10.7%減に引き下げ。業績未達は想定されていたものの、市場予想は300億円程度であったため、想定以上の下振れとなる形に。欧州市場を中心とした海外事業の低迷が継続する形になったもよう。なお、年間配当金計画の90円は据え置いている。
神戸物産<3038>:3459円(+107円)
大幅続伸。前日に3月の月次動向を発表している。営業利益は前年同月比20.3%増となり、直轄エリアの既存店出荷高も同7.5%増と堅調推移を持続している。利便性の高い冷凍野菜が好調だったほか、セール対象商品についても売上増に貢献したようだ。24年10月期に入って5カ月連続で営業利益は2ケタ増、引き続き円安進行という悪環境下での拡大が続いていることを評価する動きに。
大瓦斯<9532>:3501円(+153円)
大幅続伸。前日に24年3月期業績予想の修正を発表、経常利益は従来予想の1700億円から2265億円、前期比3.0倍にまで上方修正している。市場予想は1750億円程度であったため、想定以上の上振れとポジティブ視される形に。国内エネルギー事業におけるガス事業、LNG販売事業及び電気事業や、海外エネルギー事業での増益などが上振れ要因になったとされている。
ストライク<6196>:4845円(+190円)
大幅続伸。前日上半期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の29.3億円から37.1億円、前年同期比83.0%増に引き上げ。案件の成約組数が130組と当初計画の122組を上回るとともに、大型案件の成約も23組に上り、案件単価も当初計画を上回ったもよう。通期予想は据え置いているが、今後の引き上げなども想定される状況とみられる。
JVCKW<6632>:871円(+32円)
大幅反発。前日に業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来予想の165億円から181億円、前期比16.3%減に引き上げ。セーフティ&セキュリテイ分野の無線システム事業とモビリティ&テレマティクスサービス分野の海外OEM事業が引き続き好調に推移しているもよう。業績上振れに伴い、年間配当金も従来計画の8円から12円に引き上げ、特別配当5円があった前期配当並みの水準としている。
Finatext<4419>:874円(+68円)
大幅に続伸。24年3月期の営業損益予想を従来の0.21億円の黒字から2.20億円の黒字(前期実績3.28億円の赤字)に上方修正している。全社的な支出の見直しを実施した結果、業務委託費や人件費が当初見込みよりも縮小したため。従来予想から利益を約10倍も上方修正したことが好感され、買いが集まっているようだ。なお、機関投資家・アナリスト・メディア関係者向けの決算説明会を5月14日に開催すると明らかにしている。
エルテス<3967>:805円(+28円)
大幅に続伸。SNS型投資詐欺につながるなりすまし詐欺広告の検知サービスを開始すると発表している。起業家やタレントなど著名人の画像を無断に使用した虚偽広告をSNSに広告出稿する行為が横行しており、相談が増加していた。このため「なりすまし詐欺広告検知」をWebリスクモニタリングサービスの正式ラインナップの一つとし、正式な広告契約を結ぶ広告主やタレント事務所向けに展開する。
タスキHD<166A>:642円(+45円)
大幅に3日ぶり反発。資産コンサルティングベンチャーのオーラ(東京都港区)の株式を取得し、子会社化すると発表している。取得価額は23.47億円で、異動後の議決権所有割合は71.1%。オーラは不動産活用の提案や不動産仲介、不動産買取、不動産関連商品の販売などを行っており、子会社化でサービスの多角化と提供価値の向上に加え、ウェルスアドバイザリーサービスへの事業展開を強化する。
《ST》