話題株ピックアップ【昼刊】:東急建設、大ガス、ストライク
■フィナHD <4419> 874円 +68 円 (+8.4%) 11:30現在
22日に業績修正を発表。「前期経常を53倍上方修正」が好感された。
Finatextホールディングス <4419> [東証G] が4月22日大引け後(15:00)に業績修正を発表。24年3月期の連結経常損益を従来予想の400万円の黒字→2億1000万円の黒字(前の期は3億2400万円の赤字)に53倍上方修正した。
■タスキホールディングス <166A> 642円 +45 円 (+7.5%) 11:30現在
タスキホールディングス<166A>が大幅反発している。22日の取引終了後、資産コンサルティングベンチャーであるオーラ(東京都港区)の株式の71.1%を取得し、子会社化したと発表しており、好材料視されている。国内の富裕層数が増加するなか、資産形成や相続税対策ニーズが増加し、個人の資産形成に資する更なる付加価値の提供に取り組むことがグループの企業価値向上と持続的成長を追求することにつながると判断したという。取得価額は23億4700万円。なお、24年9月期業績への影響は精査中としている。
■東急建設 <1720> 854円 +57 円 (+7.2%) 11:30現在 東証プライム 上昇率2位
東急建設<1720>に大口の資金流入、底値圏離脱の動きをみせている。東急系のゼネコン中堅で渋谷再開発など東急グループの受注獲得で業績回復トレンドが鮮明となっている。22日取引終了後、24年3月期の業績予想の修正を発表、営業利益は従来計画の62億円から82億円(前の期比61%増)と大幅増額、これをポジティブ視する買いを呼び込んでいる。開発事業の撤退に伴い過年度に計上した不動産事業等損失引当金が減少したほか、研究開発コストの後ろ倒しによる販管費減少なども寄与し、利益は会社側の従来見通しを上回る。また、好業績を背景に年間配当も従来計画に1円上乗せの37円(前の期実績36円)とすることも併せて発表しており、これを評価する買いを呼び込んだ。
■三信電気 <8150> 2,164円 +124 円 (+6.1%) 11:30現在 東証プライム 上昇率4位
三信電気<8150>は大幅続伸している。22日の取引終了後、集計中の24年3月期連結業績について、営業利益が従来予想の44億円から57億円(前の期比16.8%減)へ、純利益が26億円から27億円(同29.5%減)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。主に半導体や電子部品の販売や技術サポートを展開しているデバイス事業と、主にICTソリューションを展開しているソリューション事業の2つの主力事業のうち、デバイス事業の売上高が計画に届かないことから、売上高は1570億円から1400億円(同13.1%減)」へ下振れた。ただ、利益率の高いソリューション事業の業績が好調に推移したことから、利益は計画を上回ったという。なお、業績の上振れに伴い、期末配当予想を65円から70円へ引き上げ、年間配当を105円(前の期135円)とした。
■大阪ガス <9532> 3,501円 +153 円 (+4.6%) 11:30現在
大阪ガス<9532>は続伸。22日取引終了後に24年3月期連結業績予想の修正を発表。純利益を1160億円から1325億円(前の期比2.3倍)へ上方修正しており、これが好感されている。国内エネルギー事業でのガス事業やLNG販売事業、電力事業に加え、海外エネルギー事業での増益が寄与する。なお、売上高予想は2兆1210億円から2兆830億円(同8.4%減)へ下方修正した。
■ストライク <6196> 4,845円 +190 円 (+4.1%) 11:30現在
ストライク<6196>が続伸している。22日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(23年10月~24年3月)単独業績について、売上高が従来予想の81億9900万円から92億3000万円(前年同期比51.8%増)へ、営業利益が29億2800万円から37億600万円(同83.0%増)へ、純利益が19億4300万円から24億4000万円(同78.4%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。上期の案件の成約組数が130組となり、当初計画していた122組を上回ったことに加えて、1組あたりの売上高が1億円以上の大型案件の成約が23組に上り、案件単価が想定を上回ったことが要因としている。
■JVCケンウッド <6632> 871円 +32 円 (+3.8%) 11:30現在
JVCケンウッド<6632>は7日ぶりに大幅反発、前日比5%の上昇で880円台に歩を進めた。23日取引終了後、24年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来計画の165億円から181億円(前の期比16%減)に増額した。無線システム事業が好調なほか、カーナビやドライブレコーダーなど海外OEMが伸びて収益を押し上げている。想定を上回る業績内容を受けて年間配当も従来計画の8円から前期と同じ12円に引き上げており、これも好感される形で上値を見込んだ買いを引き寄せている。
■神戸物産 <3038> 3,459円 +107 円 (+3.2%) 11:30現在
神戸物産<3038>が続伸している。22日の取引終了後に発表した3月度の単独業績で、営業利益が26億7500万円(前年同月比20.3%増)と大幅増益となったことが好感されている。売上高は440億7000万円(同10.6%増)だった。7店舗の新規出店があったことに加えて、テレビ番組やSNSなどで紹介されたことも売上高の増加に寄与した。また、利便性の高い冷凍野菜が好調だったほか、セール対象商品も売り上げに貢献した。
■西松屋チェーン <7545> 2,198円 +64 円 (+3.0%) 11:30現在
西松屋チェーン<7545>は続伸している。22日の取引終了後に発表した4月度(3月21日~4月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比7.8%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。気温の上昇に伴い春物衣料や夏物衣料が大きく伸びた。また、育児・服飾雑貨も月を通じて好調に推移した。なお、全店売上高は同11.1%増だった。
■参天製薬 <4536> 1,505円 +34 円 (+2.3%) 11:30現在
参天製薬<4536>が3日続伸している。英投資ファンドのシルチェスター・インターナショナル・インベスターズが参天薬の株式について、新たに5%を超えて保有していることが22日の取引終了後に明らかとなり、これを思惑視した買いが入ったようだ。同日に財務省に提出された大量保有報告書によると、シルチェスターの保有割合は5.02%となった。保有目的の項目には「増配、自己株式の買入の頻度又は総量、金庫株消却その他資本政策の変更を要求することがある」などと記載している。報告義務発生日は19日となっている。
■味の素 <2802> 5,651円 +87 円 (+1.6%) 11:30現在
味の素<2802>は続伸している。同社は22日、8月1日の納品分から一部の家庭用・業務用製品の出荷価格を改定すると発表しており、これによる業績の押し上げ効果などが期待されているようだ。価格を改定するのは、家庭用では中華合わせ調味料製品23品種、中華だし調味料製品16品種、オイスターソース2品種、おかゆ製品6品種のほか、業務用のおかゆ製品2品種。各製品の原料の価格高騰が続いていることに加え、加工費、包材費、エネルギー費などが継続的に上昇しており、企業努力の範囲内でコストアップを吸収することが困難になったためだとしている。
■ダイセキ <9793> 3,005円 +28 円 (+0.9%) 11:30現在
ダイセキ<9793>が続伸している。22日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を30万株(発行済み株数の0.62%)、または10億円としており、取得期間は4月23日から7月31日まで。企業環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためとしている。
■インテージH <4326> 1,457円 +8 円 (+0.6%) 11:30現在
インテージホールディングス<4326>がしっかり。22日の取引終了後、親会社であるNTTドコモとの合弁会社ドコモ・インサイトマーケティング(DIM)の株式をすべて取得し、完全子会社化すると発表した。DIMを完全子会社とすることで機動的な事業運営が可能になるという。同件の取引実行日は7月1日の予定。今後の業容拡大への期待が株価を下支えしている。
■ローム <6963> 2,151.5円 +9 円 (+0.4%) 11:30現在
ローム<6963>が続伸している。22日の取引終了後、STマイクロエレクトロニクス<STM>との150ミリメートルSiCウエハーの長期供給契約を拡大すると発表しており、好材料視されている。拡大された契約は、ドイツのニュルンベルクで生産されるSiCウエハーを複数年にわたり供給することを定めたもので、拡大期間における取引額は2億3000万ドル以上になる予定としている。
■LIXIL <5938> 1,705.5円 -80.5 円 (-4.5%) 11:30現在 東証プライム 下落率3位
LIXIL<5938>が大幅反落し、年初来安値を更新した。22日の取引終了後、24年3月期の連結業績に関し、非継続事業を含むベースでの最終損益が140億円の赤字(前の期は159億9100万円の黒字)になったようだと発表した。従来の予想は110億円の黒字で、一転して最終赤字に転落する見込みとなり、嫌気されたようだ。不動産市場が低迷し、住宅設備・建材の需要が想定よりも低下した。収益源の欧州市場では金融引き締め政策の長期化などを背景に、景気の停滞感が継続しており、業績に悪影響をもたらした。国内では第4四半期(1~3月)において新築住宅着工戸数が減少。窓リフォーム向けの政府補助金の端境期に入ったことなども響いたが、通期では価格改定効果などもあって計画通りの着地となる見通しだとしている。
●ストップ高銘柄
コパ・コーポレーション <7689> 679円 +100 円 (+17.3%) ストップ高 11:30現在
テックファム <3625> 709円 +100 円 (+16.4%) ストップ高 11:30現在
コンヴァノ <6574> 1,093円 +150 円 (+15.9%) ストップ高 11:30現在
以上、3銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース