東京株式(前引け)=続伸、半導体冴えず全般値を消す場面も
23日前引けの日経平均株価は前営業日比99円45銭高の3万7538円06銭と続伸。前場のプライム市場の売買高概算は7億4364万株、売買代金概算は1兆9345億円。値上がり銘柄数は898、対して値下がり銘柄数は694、変わらずは60銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は買い戻しの動きが続いた。前日の欧州株市場がほぼ全面高様相となり、米国株市場でも米長期金利の低下を好感してハイテク株に買いが入り、ナスダック総合株価指数が7日ぶりに急反発した。これを受けて投資家心理が改善し、東京市場でも幅広い銘柄に買いが先行した。ただ、半導体関連株は前日の米株市場でフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が高く引けたのにも関わらず、朝高後に軒並み値を崩す展開となっており、全体相場の地合いを悪くしている。日経平均は伸び悩み一時マイナス圏に沈む場面もあった。また、前場の売買代金は2兆円を下回った。
個別では三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクがしっかり、ファーストリテイリング<9983>も高い。ローツェ<6323>が値を上げ、レノバ<9519>は急伸、東急建設<1720>も値を飛ばした。古野電気<6814>も物色人気に。半面、レーザーテック<6920>が朝高後に大きく売られる展開となったほか、ディスコ<6146>、ソシオネクスト<6526>など半導体主力株は売りが優勢。TOWA<6315>なども下値模索の動きに。さくらインターネット<3778>が大幅安、LIXIL<5938>の下げも目立つ。