株価指数先物【引け後】 75日線での抵抗が意識されロングは限定的

市況
2024年4月23日 18時35分

大阪6月限

日経225先物 37550 +120 (+0.32%)

TOPIX先物 2664.0 +1.0 (+0.03%)

日経225先物(6月限)は、前日比120円高の3万7550円で取引を終了。寄り付きは3万7740円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万7725円)にサヤ寄せする形から、買い先行で始まった。ただし、現物の寄り付き時に付けた3万7850円を高値に戻り待ちのショートが優勢となり、前場終盤には前日比変わらずの3万7430円まで軟化する場面も見られた。ランチタイムは3万7500円~3万7580円辺りで保ち合い、後場中盤には3万7670円を付けたが、買いは続かず、終盤にかけては3万7500円から3万7600円辺りでの推移だった。

日経225先物は米ハイテク株が買われた流れを引き継ぐ形で、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が買い先行で始まるなか、3万7850円まで買われた。ただし、ナイトセッションで付けた高値であり、同水準に位置する75日移動平均線を上放れることはできず、その後はショート優勢の展開だった。もっとも、ボリンジャーバンドの-2σ(3万7320円)接近では押し目狙いのロングが意識されており、結局はナイトセッションでのレンジ推移だった。

グローベックスの主要な米株先物は、小幅ながらプラス圏で推移している。週明けの米国市場は半導体株を中心に自律反発の動きとなったが、買いが継続するかが注目されよう。23日の米国では4月の総合購買担当者景気指数(PMI)の発表が予定されており、その結果が米長期金利の動向に影響を与える可能性はあろう。また、テスラ<TSLA>の決算がネガティブなものであれば、大型テック株に対し持ち高調整の動きが強まる展開も警戒しておきたい。

なお、国内ではニデック <6594> [東証P]が引け後に発表した2025年3月期見通しは、増収増益ながらコンセンサスには届かなかった。同社の株価は3月半ば以降、リバウンド局面を維持しているが、アク抜けからの上値追いとなれば、市場のセンチメント改善につながろう。PTS(私設取引)では3%ほど下落しているが、ADR(米預託証券)での動向が注目される。ネガティブ反応となれば、本格化する決算に対して様子見姿勢が強まりそうである。

-2σはナイトセッションで3万7130円まで下がってきており、上向きで推移する75日線(3万7880円)とのカイ離が拡大してきた。75日線処での上値の重さが意識されてくると、その後の振れ幅が大きくなる展開も想定されるため、リスクは取りづらく、ポジションを傾けてくる動きは限られよう。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.09倍(前日は14.05倍)に上昇した。前日に一時13.97倍まで低下し、1月に付けた安値の13.91倍に接近したこともあり、米ハイテク株の上昇を手掛かりにNTショートを巻き戻す動きがあったとみられる。ただし、目先的には200日線が位置する14.17倍辺りまでの上昇は意識されそうだが、下向きのトレンドが継続するなか、NTショートに振れやすい需給状況である。

手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万8958枚、ソシエテジェネラル証券が1万2988枚、SBI証券が5465枚、サスケハナ・ホンコンが4694枚、バークレイズ証券が1754枚、ゴールドマン証券が1426枚、野村証券が1116枚、モルガンMUFG証券が1026枚、auカブコム証券が929枚、日産証券が906枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万2358枚、ソシエテジェネラル証券が1万2368枚、バークレイズ証券が3909枚、JPモルガン証券が3712枚、モルガンMUFG証券が2770枚、ゴールドマン証券が2480枚、ビーオブエー証券が1977枚、サスケハナ・ホンコンが1844枚、BNPパリバ証券が1109枚、野村証券が745枚だった。

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