フリーポートが決算受け下落 銅の単位当たりコストに予想より高い見通し示す=米国株個別
(NY時間11:17)(日本時間00:17)
フリーポート<FCX> 47.85(-1.11 -2.26%)
鉱山のフリーポート・マクモラン<FCX>が下落。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、株価は軟調な反応を示している。通期の銅の単位当たりコストを下方修正したものの、予想以上に高い見通しを示したことが嫌気されている模様。
アナリストは「一部のコスト低下は北米および南米における生産・配送コストの上昇で一部相殺される」と指摘。また、別のアナリストからは「生産のガイダンスは1%引き上げられたが、これは生産量の引き下げが止まらないこのセクターでは注目すべきことだ」との見方も出ていた。
(1-3月・第1四半期)
・1株利益(調整後):0.32ドル(予想:0.26ドル)
・売上高:63.2億ドル(予想:57.3億ドル)
・銅生産量:10.9億ポンド
・銅の単位当たりコスト:1.51ドル(予想:1.53ドル)
・銅のポンド当たり平均実現価格:3.94ドル(予想:3.84ドル)
・金生産量:54万9000オンス(予想:53万7800オンス)
・金販売量:56万8000オンス(予想:57万5300オンス)
・金平均実現価格/オンス:2145ドル(予想:2004ドル)
(通期見通し)
・銅販売量:41.5億ポンド
・銅の単位当たりコスト:1.57ドル(従来:1.60ドル)(予想:1.53ドル)
・金販売量:200万オンス(予想:199万オンス)
【企業概要】
銅・金・モリブデン等の鉱物資源の採掘に従事する。インドネシアのグラスベルグ鉱区や、米国アリゾナ州のモレンシー鉱区、ペルーのセル・ベルデ鉱山などの鉱床で採掘を行う。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース