NY株式:NYダウは263ドル高、利下げ期待が再燃
米国株式市場は続伸。ダウ平均は263.71ドル高の38,503.69ドル、ナスダックは245.33ポイント高の15,696.64で取引を終了した。
4月PMI速報値が予想外に悪化したため利下げ期待が再燃し、長期金利低下に伴い買われ、寄り付き後、上昇。金利先安観や主要ハイテク企業の決算を期待した買いにナスダックも上昇し、相場は終日堅調に推移した。終盤にかけ上げ幅を拡大し終了。セクター別では、半導体・同製造装置、自動車・自動車部品が上昇した一方で、素材が下落した。
音楽配信のスポティファイ(SPOT)は効率化が奏功したほか、有料会員の増加が寄与し、黒字転換が好感され、大幅上昇。自動車メーカーのゼネラル・モーターズ(GM)は第1四半期決算で内容が予想を上回ったほか、好調なトラックの売り上げが中国での需要鈍化を相殺し業績見通しを引き上げ、買われた。貨物運送会社のユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)は第1四半期決算で調整後の1株利益が予想を上回り、上昇。
格安航空会社のジェットブルー・エアウェイズ(JBLU)は第1四半期決算で損失が予想ほど拡大しなかったが見通しが嫌気され、下落した。コーチなどのブランドを運営する衣料品小売会社タペストリー(TPR)はマイケルコースなどのブランドを運営するカプリ・ホールディングス(CPRI)買収を巡り反トラスト法(独占禁止法)違反で公正取引委員会(FTC)が提訴したことが警戒され、それぞれ下落。
電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は取引終了後に決算を発表。調整後の1株利益が予想を下回ったが、割安なモデル販売を加速させる計画が好感され、時間外取引で買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》