ビザが決算受け時間外で上昇 米国でのカード支出が増加=米国株個別

材料
2024年4月24日 6時25分

(NY時間17:23)(日本時間06:23)時間外

ビザ<V> 281.80(+7.69 +2.81%)

ビザ<V>が時間外で上昇。引け後に1-3月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、経常収益とも予想を上回った。取扱総額も予想を上回っている。米国でのカード支出が増加した。

米国は同社の経常収益の40%以上を占めるが、クレジットカードの利用額が前年比6.2%増加した。全世界の決済件数は8%増加し、処理された総取引件数は11%増加している。なお、ガイダンスについては従来の通期見通しを維持した。

マキナニーCEOは「引き続き消費者決済と新たなフローにおける数兆ドル規模のビジネスチャンスと、世界中の顧客とのパートナーシップの継続的深化に注力していく」と述べた。

同社とライバルのマスターカード<MA>は3月にスワイプ手数料に上限を設け、米国の加盟店が消費者にクレジットカードの使用料を追加請求できるようにすることで合意した。この協定により、小売業者は5年間で少なくとも300億ドルを節約できるとしている。この協定は反トラスト法に関する和解の中で最も重要なものの1つで、20年近くに渡る法廷闘争の末に結ばれた。

これらの手数料の大部分はカード発行銀行に支払われ、カード発行銀行はその収入を顧客のポイントプログラムの資金源となっている。

(1-3月・第2四半期)

・1株利益(調整後):2.51ドル(予想:2.44ドル)

・経常収益:87.8億ドル(予想:86.2億ドル)

・取扱総額:555億ドル(予想:549億ドル)

・総支払額:3.17兆ドル(予想:3.20兆ドル)

・処理件数:+11%

(4-6月・第3四半期見通し)

・1株利益:2桁台前半の上限の伸び

・経常収益:2桁台前半の伸び

(通期見通し)

・1株利益:10%台前半の伸びを維持

・経常収益:2桁台前半の伸びを維持

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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