本日注目すべき【好決算】銘柄 野村マイクロ、アマノ、シマノ (23日大引け後 発表分)
4月23日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
野村マイクロ <6254> [東証P] ★前期経常を13%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も90円増額
◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の95.5億円→108億円に13.1%上方修正。増益率が48.8%増→68.3%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。超純水製造装置の工事が順調に進捗したことに加え、為替相場が円安基調で推移したこともプラスに働いた。
業績好調に伴い、前期の年間配当を従来計画の160円→250円(前の期は150円)に大幅増額修正した。
鉄建建設 <1815> [東証P] ★前期経常を2.3倍上方修正
◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の10億円→22.7億円に2.3倍上方修正。増益率が3.6%増→2.4倍に拡大する見通しとなった。手持ち工事の施工高が想定以上に伸び、売上高が計画を上回ったことが寄与。土木工事の竣工工事案件における完成工事利益が増加したことに加え、為替差益の発生なども利益を押し上げた。
併せて、29年3月期に営業利益80億円以上(24年3月期計画は9億円)を目指す中期経営計画を策定。
フリービット <3843> [東証P] ★今期経常を10%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆24年4月期の連結経常利益を従来予想の52億円→57億円に9.6%上方修正。増益率が40.3%増→53.8%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。5Gインフラ支援事業の収益が安定的に推移したことに加え、トーンモバイル事業のユーザー獲得繁忙期に獲得施策の効率化を進めたことが上振れの要因。
アマノ <6436> [東証P] ★前期経常を11%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も15円増額
◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の185億円→205億円に10.8%上方修正。増益率が9.1%増→20.9%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。脱コロナを追い風にパーキングシステムが大幅に伸長したほか、環境システムも二次電池などの需要を捉えた大型システムが伸びたことが要因。また、海外グループ会社が円安効果を受ける中で、欧州の情報システムやアジアのパーキングシステムが好調に推移したことも上振れに貢献した。
併せて、前期の年間配当を従来計画の120円→135円(前の期は110円)に増額修正した。
ニチダイ <6467> [東証S] ★前期経常を一転黒字に上方修正
◆24年3月期の連結経常損益を従来予想の2億5500万円の赤字→6400万円の黒字(前の期は6500万円の赤字)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなった。金型事業と精密部品事業の売上高が計画を上回ったことが寄与。コスト抑制の進展に加え、為替差益が発生したことも損益改善につながった。
併せて、従来未定としていた前期の年間配当は6円(前の期は6円)実施する方針とした。
シマノ <7309> [東証P] ★上期経常を49%上方修正、通期も増額
◆24年12月期上期(1-6月)の連結経常利益を従来予想の280億円→418億円に49.3%上方修正。第1四半期に為替差損益が好転したことに加え、中国市場でロードバイク人気が継続し、第2四半期に計画していた販売の一部前倒しによる増収効果や原価率の改善などを反映した。
併せて、通期の同利益を従来予想の730億円→868億円に18.9%上方修正。減益率が29.4%減→16.0%減に縮小する見通しとなった。
併せて、発行済み株式数の1.11%にあたる100万株または260億円を上限にToSTNeT-3で自社株買いを実施すると発表。
PLANT <7646> [東証S] ★上期経常を53%上方修正
◆24年9月期上期(23年10月-24年3月)の経常利益(非連結)を従来予想の8.5億円→13億円に52.9%上方修正。増益率が7.7%増→64.8%増に拡大する見通しとなった。売上高がほぼ計画通りに推移する中、「粗利改善策」の進展で採算が大きく改善したことが要因。
丸八証券 <8700> [東証S] ★非開示だった前期経常は6倍増益へ
◆非開示だった24年3月期の業績予想は経常利益(非連結)が前の期比6.0倍の7.6億円に拡大する見通しとなった。株式市場が堅調に推移する中、株式の委託手数料や投資信託の販売手数料が増加したことが寄与。投資有価証券売却益や受取配当金を計上したことなども利益を押し上げた。
ビジョン <9416> [東証P] ★24年12月期は初配当25円を実施へ
◆従来無配としていた24年12月期の年間配当は初配当となる25円を実施する方針とした。好調な業績や財務基盤が整ってきたことを踏まえ、株主への利益還元を実施する。
株探ニュース