24日の株式相場見通し=続伸、欧米株高続きセンチメント改善続く
24日の東京株式市場はリスク選好の地合いが続き日経平均株価は3日続伸と戻り足を強めそうだ。今週は世界的に株高傾向へと流れが変わってきている。前日の欧州株市場はほぼ全面高様相となり、英国では主要株価指数が史上最高値を更新したほか、米国株市場でもNYダウが4連騰。ここ下げがきつかったナスダック総合株価指数も続伸し、直近2営業日合計の上昇幅は400ポイントを超えた。中東情勢に対する不安心理が後退するなか、地政学リスクに対する警戒感の緩和が米長期金利の低下につながり、10年債利回りは一時4.6%台を下回り、ハイテク株を買い戻す動きを誘発している。この日はエヌビディア<NVDA>やテスラ<TSLA>をはじめマグニフィセントセブンも全面高となり、市場のセンチメント改善を後押ししている。恐怖指数と言われるVIX指数も大幅低下し再び15ポイント台まで水準を切り下げた。これを受けて東京市場でも主力株をはじめ幅広い銘柄に買いが広がり、日経平均は3万7000円台後半から3万8000円大台近辺をうかがう強調展開が見込まれる。ただ、今週末の日銀金融政策決定会合の結果発表や米国のPCEデフレーターの開示を控えていることで、これらの内容を見極めたいとの思惑から買い一巡後は上げ幅を縮小する可能性もありそうだ。
23日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比263ドル71セント高の3万8503ドル69セントと4日続伸。ナスダック総合株価指数は同245.335ポイント高の1万5696.640だった。
日程面では、きょうは3月の企業向けサービス価格指数など。海外では、インドネシア中銀が政策金利を発表、4月の独Ifo企業景況感指数、3月の米耐久財受注額など。