東エレクが大幅高で75日線クリア、米半導体株の切り返しに追随し日経平均寄与度も断トツ
東京エレクトロン<8035>が大幅高で一気に3万4000円台に乗せてきた。攻防ラインとなっていた75日移動平均線を足もとで上回ってきた。ここ半導体関連株への売りが目立ったが、これは米ハイテク株が値を崩すなか、リスク許容度が低下した海外機関投資家の持ち高調整の売りがかさんだことが背景にあるとみられるが、足もとで米株市場で半導体関連などを中心に切り返す動きをみせていることから、リバウンド狙いの買いが優勢となっている。現地時間23日夕に半導体大手の米テキサス・インスツルメンツ<TXN>が発表した1~3月期決算は一株利益が市場予想より良かったほか、4~6月期の業績見通しについてもコンセンサスを上回り、これが好感される形で同社株は時間外で買われた。この流れが東京市場にも波及し、半導体関連セクターの買い戻しを誘導している。そのなか、半導体製造装置最大手の東エレクは象徴株として買われており、日経平均寄与度も断トツで1銘柄で日経平均を150円程度押し上げている(9時40分現在)。