話題株ピックアップ【夕刊】(2):HOYA、NOK、ラインヤフー
■HOYA <7741> 18,685円 +1,140 円 (+6.5%) 本日終値
HOYA<7741>がマドを開けて上伸した。23日の取引終了後、グループにおけるシステム障害の続報を開示した。多くの事業部でシステムが復旧したとしており、いったん悪材料出尽くしと受け止めた買いが集まったようだ。一部の事業部では受注残への対応に伴い納期の延長などが発生しているものの、生産活動と供給体制はおおむね正常に戻りつつあるという。今後の業績に関しては、影響を精査のうえ、開示すべき事項が発生した場合は速やかに公表するとした。
■ギガプライズ <3830> 1,851円 +111 円 (+6.4%) 本日終値
23日に業績修正を発表。「今期経常を10%上方修正」が好感された。
ギガプライズ <3830> [名証N] が4月23日大引け後(16:00)に業績修正を発表。24年4月期(13ヵ月の変則決算)の連結経常利益を従来予想の34.7億円→38.3億円に10.2%上方修正した。
■NOK <7240> 2,251.5円 +123 円 (+5.8%) 本日終値
NOK<7240>が急伸し、2018年8月以来、およそ5年8カ月ぶりの高値圏で推移している。23日の取引終了後、24年3月期の期末配当予想を12円50銭増額して50円に修正したと発表。これをポジティブ視した買いが集まったようだ。年間配当予想は87円50銭(前の期比12円50銭増配)となる。同社は26年3月期までの中期経営計画において、株主資本配当率(DOE)を2.5%以上とする方針。集計中の24年3月期の連結事業績や今後の資金水準の見通しなどを踏まえ、配当の増額修正を行った。
■高砂熱学工業 <1969> 5,550円 +290 円 (+5.5%) 本日終値
高砂熱学工業<1969>が3日ぶりに急反発した。24日、米オートデスク<ADSK>と新たな戦略的提携に関する覚書を締結したと発表したことが株価の刺激材料となったようだ。2022年に両社は設備工事でのBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の標準化などを進めるための戦略的提携に関する覚書の締結を発表していたが、新たな提携をもとに、建設業におけるBIM関連データの更なる活用による生産性の向上と付加価値の創造などに取り組む。デジタル基盤を活用することで、高砂熱が取り組む建物ライフサイクル全体でのトータルカーボンソリューションの確立も図る。
■LINEヤフー <4689> 376.3円 +19.5 円 (+5.5%) 本日終値
LINEヤフー<4689>が3連騰。共同通信が23日の取引終了後、通信アプリ「LINE」の個人情報が大量に流出した問題を巡り、ソフトバンク<9434>が運営元のLINEヤフーの中間持ち株会社の株式を、韓国のネイバーから買い取る交渉を進めていることがわかった、と報じた。資本関係の見直しによりネイバーの影響力を下げ、総務省による行政指導に対応したい考えだと伝えている。一連の問題が終息に向かって動き出したと受け止めた投資家の買いが株価を押し上げたようだ。
■SREホールディングス <2980> 3,810円 +170 円 (+4.7%) 本日終値
SREホールディングス<2980>が堅調推移。24日、同社とロイヤルホールディングス<8179>、双日<2768>の3社が、中小飲食店の開業をサポートするプラットフォーム「オミセクラフト」のサービスを5月15日に始めると発表。今後の収益貢献を期待した買いが入ったようだ。新サービスでは「ロイヤルホスト」などレストランチェーンを運営するロイヤルHDの知見・ノウハウの提供を受けたうえで、SREHDがデータ分析やシステム開発を展開。双日がビジネスの開発・運営面を支援する。オミセクラフトの展開を通じ、飲食店の開業者に向け、一連の準備をワンストップでサポートする。安定的な運営を多面的・効率的に支援するプラットフォームも今後構築し、飲食店業界の活性化につなげる。
■ビジョン <9416> 1,123円 +48 円 (+4.5%) 本日終値
ビジョン<9416>が3連騰。23日の取引終了後、24年12月期において、初配当として中間11円、期末14円、年間25円の配当を実施する予定だと発表し、好感されたようだ。前期の業績が好調となり、成長投資を実施しつつ株主に利益還元ができる財務基盤・環境が整ったと判断した。
■シマノ <7309> 25,105円 +960 円 (+4.0%) 本日終値
シマノ<7309>が3日続伸で年初来高値を更新。23日取引終了後、24年12月期連結業績予想について純利益を540億円から663億円(前期比8.4%増)へ上方修正すると発表。あわせて自社株買いの実施も明らかにしており、これらが好感され買われた。ドル高進行に伴うアジア通貨安の影響から営業外収益が発生したことや、中国市場でロードバイク人気が継続し販売の一部前倒しがあったことが寄与する。なお、売上高見通しに変更はない。自社株買いについては、取得上限を100万株(自己株式を除く発行済み株数の1.11%)、または260億円とした。期間は4月24日から来年3月31日まで。
■日東工器 <6151> 2,311円 +81 円 (+3.6%) 本日終値
日東工器<6151>がしっかり。同社は23日の取引終了後、2月5日に発表した自己株式の取得終了とともに、消却する自己株式数が確定したと発表。自己株式を除く発行済み株式総数の5.5%に相当する104万8800株を5月21日に消却する。株式の再放出による潜在的な需給悪化リスクが後退したと受け止めた買いが入ったようだ。当初は取得した株式について、11月29日に全数を消却するとしていたが、消却予定日を変更した。
■清水建設 <1803> 961円 +33.1 円 (+3.6%) 本日終値
清水建設<1803>は5日続伸。午後1時ごろ、24年3月期連結業績予想の上方修正を発表。売上高を1兆9800億円から2兆55億円(前の期比3.7%増)へ、最終利益を100億円から171億円(同65.1%減)へ引き上げており、これが好感された。国内建築や国内土木工事の施工が順調に進捗し、完成工事高が増加したことが業績を押し上げる。また、為替差益41億円の計上も寄与する見通し。
株探ニュース