25日の株式相場見通し=反落、重要イベント控え持ち高調整の売り優勢に

市況
2024年4月25日 8時01分

25日の東京株式市場は売り優勢の展開となり、日経平均株価は反落し3万8000円大台攻防を視野に入れる軟調な地合いとなりそうだ。前日は東京市場を含めアジア株市場が全面高で世界的な株価上昇局面にあったが、欧州時間の取引終盤にリスクオフムードとなり値を消し、主要国の株価が軒並み下落する展開となった。米国株市場では米10年債利回りが再び上昇に転じたことを受け買いが手控えられ、NYダウが小幅ながら5日ぶりに反落した。主力ハイテク企業の決算発表を前にこの内容を見極めたいとの思惑も上値を重くしている。ただ、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数はプラス圏で着地し3日続伸となった。東京市場では前日に日経平均が900円を超える上昇を示したが、先物主導で買われ過ぎた面もあり、きょうはその反動が出そうだ。週末26日に日銀の金融政策決定会合の結果発表と展望リポートの開示、植田日銀総裁の記者会見を控えるほか、米国ではPCEデフレーターに市場の関心が高く、買いポジションを高めにくいタイミングでもある。外国為替市場ではドル買い・円売りの動きが一段と進み、約34年ぶりに1ドル=155円台の円安となっているが、介入思惑もくすぶるなかでこれを好感する動きは限定的なものにとどまりそうだ。 

24日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比42ドル77セント安の3万8460ドル92セントと5日ぶり反落。ナスダック総合株価指数は同16.109ポイント高の1万5712.749だった。

日程面では、きょうは2月の景気動向指数改定値、3月の外食売上高、3月の全国百貨店売上高など。海外では1~3月期韓国国内総生産(GDP)、トルコ中銀による政策金利発表、週間の米新規失業保険申請件数、1~3月期米GDP速報値、3月の米仮契約住宅販売件数など。

出所:MINKABU PRESS

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