株価指数先物【昼】 75日線からの下放れでロング解消の動き
日経225先物は11時30分時点、前日比610円安の3万7830円(-1.58%)前後で推移。寄り付きは3万7940円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万8185円)を下回り、節目の3万8000円を割り込んで始まった。売り一巡後は3万8050円まで下落幅を縮め、3万7900円~3万8000円辺りでの保ち合いを継続。3万8000円辺りでの上値の重さが意識されるなか、終盤にかけてレンジを下放れると、一時3万7730円まで売られる場面も見られた。
米国の時間外取引で、メタ・プラットフォームズ<META>やIBM<IBM>が下落するなか、グローベックスのナスダック100先物は1%超の下落で推移しており、持ち高調整の動きが先行した形だろう。売り一巡後は支持線として意識されていた75日移動平均線(3万7960円)辺りでの底堅さがみられたものの、終盤にかけて同線から下に放れたことで、ロングを解消する動きに向かわせたようだ。ただし、明日の日銀の金融政策決定会合の結果待ちのなか、ポジションを傾けてくる動きは限られるため、後場はショートカバーも意識されそうである。
なお、NT倍率は先物中心限月で14.13倍に低下した。ファーストリテイリング <9983> [東証P]と東京エレクトロン <8035> [東証P]の2銘柄で日経平均株価を236円ほど下押しており、相対的にTOPIX型優位の展開となった。ただし、一時14.08倍まで低下した後は下げ渋る動きをみせており、14.17倍辺りに位置する200日移動平均線を上回ってくるかが注目される。
株探ニュース