メルクが決算受け上昇 キイトルーダが好調 通期見通しも上方修正=米国株個別

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2024年4月25日 23時31分

(NY時間10:28)(日本時間23:28)

メルク<MRK> 129.61(+2.61 +2.06%)

メルク<MRK>が上昇。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。主力薬のキイトルーダが好調だった。ガイダンスも公表し、通期の1株利益および売上高の見通しを上方修正している。

キイトルーダの需要はトリプルネガティブ乳がんや腎臓がんなどで引き続き拡大。また、ワクチン・ポートフォリオも好調で「ガーダシル」の売上は14%増加した。肺炎球菌に対する新しい予防注射「バクスニューバンス」の売上は2倍以上となった。

ただ、同社はキイトルーダが向こう10年で価格圧力に直面するため、新たな成長源を模索している。昨年は、自己免疫疾患治療薬を開発するプロメテウス・バイオサイエンシズ社を108億ドルで買収し、第一三共と最大220億ドル相当の契約を結び、がん治療薬3種類の開発および販売で提携した。先月には、がんに対する免疫治療薬の試験を行っているハープーン・セラピューティクス社を買収するための小規模な取引を成立させている。

同社は3月下旬、数十億ドル規模のブロックバスターになると期待される希少な高血圧の新薬「ウィンレベア」の承認を米国で取得した。同社は2021年に110億ドルを投じてアクセロン・ファーマ社を買収し、この新薬を手に入れた。肺の血圧が危険なほど上昇する肺動脈性肺高血圧症の治療薬としては、ほぼ10年ぶりの新薬となる。同社は現在、この治療薬の商業化を進めていると声明で述べている。

(1-3月・第1四半期)

・1株利益(調整後):2.07ドル(予想:1.86ドル)

・売上高:157.8億ドル(予想:152.3億ドル)

ラゲブリオ:3.50億ドル(予想:1.55億ドル)

キイトルーダ:69.5億ドル(予想:67.0億ドル)

リンパーザ:2.92億(予想:3.05億ドル)

ガーダシル:22.5億ドル(予想:22.7億ドル)

ポロクアッド/MMR-II/バリバックス:5.70億ドル(予想:5.51億ドル)

レンビマ:2.55億ドル(予想:2.48億ドル)

動物ヘルス:15.1億ドル(予想:15.0億ドル)

・粗利益率(調整後):81.2%(予想:80.4%)

(通期見通し)

・1株利益(調整後):8.53~8.65ドル(従来:8.44~8.59ドル)

・売上高:631~643億ドル(627~642億ドル)(予想:638.5億ドル)

・粗利益率(調整後):約81.0%(従来:約80.5%)(予想:80.6%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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