ダウ平均は大幅安 米GDPは鈍化示すもインフレは依然粘り強い メタが大幅安=米国株前半
NY株式25日(NY時間11:41)(日本時間00:41)
ダウ平均 37872.10(-588.82 -1.53%)
ナスダック 15450.95(-261.80 -1.67%)
CME日経平均先物 37410(大証終比:-200 -0.54%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は大幅安。一時700ドル超下落する場面も見られていた。取引開始前に発表された第1四半期の米GDP速報値は年率換算で前期比1.6%増と予想を下回る内容となった。個人消費も予想以上の鈍化を示し、景気の落ち着きを示す内容ではあった。
しかし、米株式市場はネガティブな反応を示している。インフレは不快な水準に跳ね上がっており、PCEコアデフレータは3.7%と四半期としては1年ぶりの水準に伸びが加速したことを嫌気している。
メタ<META>を始め、取引開始前までに発表になった大手企業の決算が不調な中、米株式市場には二重の逆風となったようだ。特にメタの決算を受けてIT・ハイテク株に売りが強まっており、引け後に決算を控えたマイクロソフト<MSFT>やアルファベット<GOOG>まで売りを強めている状況。IT・ハイテクの決算に警戒感が強まっているようだ。
メタ・プラットフォームズ<META>が大幅安。前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。広告収入は予想範囲内だった。ただ、第2四半期の売上高見通しが予想を下回ったほか、通期の経費見通しを引き上げたことが嫌気されている模様。
キャタピラー<CAT>が下落。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益は予想を上回ったものの、売上高は予想を下回った。販売台数の減少で機械の売上高が減収となったほか、海外市場が引き続き低調だった。ガイダンスでは、第2四半期の売上高も減収を見込んでいるほか、販売店の在庫減少、前年並みの営業利益率を予想している。
IBM<IBM>が下落。前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株営業利益は予想を上回ったものの、売上高が予想を下回った。特にコンサルティング部門の需要が引き続き低迷している点が嫌気されている模様。
メルク<MRK>が上昇。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。主力薬のキイトルーダが好調だった。ガイダンスも公表し、通期の1株利益および売上高の見通しを上方修正している。
本日は引け後にマイクロソフト<MSFT>、アルファベット<GOOG>、インテル<INTC>、ウエスタンデジタル<WDC>、スナップ<SNAP>が決算を発表予定。
IBM<IBM> 167.06(-17.04 -9.26%)
キャタピラー<CAT> 338.46(-25.06 -6.89%)
メルク<MRK> 129.52(+2.52 +1.98%)
アップル<AAPL> 168.49(-0.53 -0.31%)
マイクロソフト<MSFT> 392.45(-16.61 -4.06%)
アマゾン<AMZN> 171.63(-4.96 -2.81%)
アルファベットC<GOOG> 157.60(-3.50 -2.17%)
テスラ<TSLA> 165.32(+3.19 +1.96%)
メタ<META> 430.78(-62.72 -12.71%)
AMD<AMD> 152.28(+0.54 +0.35%)
エヌビディア<NVDA> 811.35(+14.58 +1.83%)
イーライリリー<LLY> 723.57(-8.63 -1.18%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美