ラムリサーチが決算受け上昇 中国の需要とNAND回復に言及も織り込み済みとの声=米国株個別
(NY時間12:31)(日本時間01:31)
ラムリサーチ<LRCX> 899.38(+14.49 +1.64%)
半導体製造装置のラムリサーチ<LRCX>が上昇。前日引け後に1-3月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。システム部門での需要が好調だった。ただ、第1四半期のガイダンスは予想範囲内だった。
アーチャーCEOは「1-3月期の堅調な売上高と1株利益で今年は力強いスタートを切った。顧客がAIの変革を推進するためのパワーとスピードの要件を満たすために半導体のスケーリングにおける課題に取り組む中、われわれはリーダーシップを強化し、今後の大きなチャンスに対応できる態勢を整えている」と述べていた。
アナリストは「同社は中国の需要とNANDの回復が当面の成長ドライバーになると指摘しているが、そうしたカタリストはすでに織り込み済みだ」と指摘している。
(1-3月・第3四半期)
・1株利益(調整後):7.79ドル(予想:7.31ドル)
・売上高:37.9億ドル(予想:37.2億ドル)
システム:24.0億ドル(予想:22.5億ドル)
カスタマーサポート・その他:14.0億ドル(予想:14.8億ドル)
・粗利益率(調整後):48.7%(予想:48.0%)
・営業利益率(調整後):30.3%(予想:29.6%)
(4-6月・第4四半期見通し)
・1株利益(調整後):6.75~8.25ドル(予想:7.33ドル)
・売上高:35~41億ドル(予想:38億ドル)
・粗利益率(調整後):46.5~48.5%(予想:47.2%)
・営業利益率(調整後):28.5~30.5%(予想:29.7%)
【企業概要】
大手半導体メモリーメーカー・ファウンドリーメーカー・集積デバイスメーカー向けに、半導体ウェーハ製造装置を設計・製造する。従来のワイヤーボンディングに代わる後工程のウェーハレベルパッケージング(WLP)にも取り組み、機器の運用効率アップの為の製品・サービスも提供する。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース