ハーツが大幅安 1株損益の赤字が予想の3倍近くまで膨らむ 3万台のEV売却計画=米国株個別

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2024年4月26日 4時09分

(NY時間15:09)(日本時間04:09)

ハーツ<HTZ> 4.56(-1.25 -21.47%)

レンタカーのハーツ・グローバル<HTZ>が大幅安。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株損益の赤字が予想の3倍近くまで膨らみ、EBITDAの赤字も予想を大幅に上回った。売上高は予想を上回っている。

業績を圧迫してきたテスラ車の保有を減らすために、年内に3万台の電気自動車(EV)を売却すると発表。現在、売却目的で保有しているEV1万台について、減価償却費として1億9500万ドルを計上。

保有するEVの数を適正化し、利益への打撃を減らす上で、当面は苦い薬を飲むこともいとわないようだ。EVは従来のガソリン車よりも修理費が高いほか、テスラによる値下げで価値が低下している。ウェストCEOは今年について、移行の年だと述べた。

同社は第1四半期に125の拠点を閉鎖。その多くは空港以外の不採算拠点だった。EV売却には時間がかかる見通しだ。つまり、同社は過去2年間に行ったEVへの大きな賭けの巻き戻しに今年の大半を費やすことになる。

同社は2021年10月にテスラ車を10万台発注。価格が安定して推移し、消費者のEV需要も増えると想定していた。だが全く逆のことが起こっている。

(1-3月・第1四半期)

・1株損益(調整後):-1.28ドル(予想:-0.44ドル)

・売上高:20.8億ドル(予想:20.3億ドル)

・EBITDA(調整後):-5.67億ドル(予想:-0.92億ドル)

【企業概要】

世界の直営店・認可店・フランチャイズ加盟店で車両レンタル事業を展開する他、車両の販売やカーシェアリング事業も手掛ける。複数のブランドで、顧客に様々な価格帯・サービス内容・商品のレンタルサービスを提供するとともに、車両メンテナンスやバックオフィス機能の統合等でブランド間のシナジー効果を実現。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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