本日注目すべき【好決算】銘柄 明星工、ディスコ、マネックスG (25日大引け後 発表分)

注目
2024年4月26日 7時01分

4月25日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

明星工 <1976> [東証P]  ★前期経常を一転17%増益に上方修正・5期ぶり最高益、配当も19円増額

◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の67億円→85億円に26.9%上方修正。従来の7.7%減益予想から一転して17.1%増益を見込み、一気に5期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。建設工事事業の国内外における大口工事の進捗が堅調に推移し、売上高が計画を上回ったことが寄与。海外分野と国内クリーンルーム分野における大口工事案件の収支が工事進捗に伴い改善したことも上振れにつながった。

業績好調に伴い、前期の年間配当を従来計画の36円→55円(前の期は36円)に大幅増額修正した。

藤田エンジ <1770> [東証S]  ★前期経常を一転23%増益に上方修正・6期ぶり最高益、配当も20円増額

◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の17.8億円→23.3億円に30.9%上方修正。従来の6.2%減益予想から一転して22.8%増益を見込み、一気に6期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。建設事業で受注と工事の進行が順調だったことに加え、機器販売及び情報システム事業や機器のメンテナンス事業も堅調に推移したことなどを反映した。

業績好調に伴い、前期の年間配当を従来計画の40円→60円(前の期は40円)に大幅増額修正した。

UBE <4208> [東証P]  ★前期経常を37%上方修正、配当も5円増額

◆24年3月期の連結経常損益を従来予想の265億円の黒字→363億円の黒字(前の期は87.4億円の赤字)に37.0%上方修正した。樹脂・化成品部門でナイロンポリマーの需要が海外を中心に改善したことが要因。セメント関連事業で持ち分法適用関連会社の利益が拡大したことも上振れにつながった。

業績好調に伴い、前期の年間配当を従来計画の100円→105円(前の期は95円)に増額修正した。

ディスコ <6146> [東証P]  ★前期経常は9%増で4期連続最高益、配当を52円増額

◆24年3月期の連結経常利益は前の期比9.0%増の1223億円に伸び、従来予想の1091億円を上回り、減益予想から一転して増益で着地。パワー半導体向けを中心に精密加工装置の出荷が高水準だったことが寄与。円安が追い風になったほか、高付加価値製品の需要が増加したことも増益につながった。業績好調に伴い、前期の年間配当を255円→307円(前の期は1→3の株式分割前で916円)に増額修正した。

併せて発表した25年3月期第1四半期(4-6月)の経常利益は前年同期比49.8%増の272億円に伸びる見通しとなった。なお、通期の業績見通しと配当予想は開示しなかった。

小森 <6349> [東証P]  ★前期経常を一転2%増益に上方修正

◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の45億円→67.5億円に50.0%上方修正。従来の31.9%減益予想から一転して2.1%増益見通しとなった。為替が想定レートより円安で推移したことに加え、利益率の高い地域の構成比が上昇したこと、原価率の改善が進んだことなどが要因。為替差益が発生したことも利益を押し上げた。

Tホライゾン <6629> [東証S]  ★前期経常を2.8倍上方修正

◆24年3月期の連結経常損益を従来予想の6億円の黒字→17億円の黒字(前の期は4億円の赤字)に2.8倍上方修正した。原価低減や経費削減が想定以上に進み、採算が改善したことが寄与。円安進行で為替差益などが発生したことも利益を大きく押し上げた。

大井電気 <6822> [東証S]  ★前期経常を80%上方修正

◆24年3月期の連結経常損益を従来予想の4.6億円の黒字→8.3億円の黒字(前の期は4.3億円の赤字)に80.4%上方修正した。電力スマートメーター向けの通信機器を中心にIoT関連装置事業の売り上げが増加したことが寄与。コスト削減の徹底に加え、材料費や製造コスト上昇分の価格転嫁などを進めたことも上振れにつながった。

マネックスG <8698> [東証P]  ★前期最終は9.2倍増で3期ぶり最高益

◆24年3月期の連結最終利益は前の期比9.2倍の312億円に急拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新した。好調な株式市場や暗号資産市場を追い風に、受入手数料やトレーディング収益、金融収益が大きく伸びたことが寄与。NTTドコモとの資本業務提携による株式売却益を計上したことも利益を押し上げた。

併せて、従来未定としていた前期の期末配当を15円(年間配当は23円)実施するとした。なお、25年3月期の業績見通しと配当予想は開示しなかった。

桜島埠 <9353> [東証S]  ★前期経常を一転38%増益に上方修正

◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の2億4000万円→3億3500万円に39.6%上方修正。従来の1.2%減益予想から一転して37.9%増益見通しとなった。ばら貨物で荷動きが不透明だった一部貨物の取扱数量が期末にかけて増加したことが要因。受取保険金を計上したことなども利益を押し上げた。

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