未来工業が朝安後に切り返す、今期減益計画も押し目買い優勢
未来工業<7931>が朝安後に切り返した。25日の取引終了後、24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の業績予想を開示した。今期の売上高予想は前期比2.4%増の451億6300万円、最終利益が同17.8%減の42億500万円となる見通しを発表した。原材料単価などさまざまなコストの増加が利益を圧迫すると想定する。これを嫌気した売りが先行したものの、強固な利益体質を持つ企業とあって、下値では押し目買いを集めて株価を押し上げた。
同社は前期の年間配当を16円増額して150円とした一方、今期の年間配当予想は前期比20円減配の130円を見込む。24年3月期の売上高は前の期比11.4%増の440億9100万円、最終利益は同86.6%増の51億1600万円だった。電材・管材事業や配線器具事業での価格改定などが寄与した。同社は27年3月期までの3カ年の中期経営計画も発表した。最終年度の売上高を470億9000万円、最終利益を45億2500万円に伸ばす目標を掲げている。