NY株式:NYダウは153ドル高、主要ハイテク企業決算を好感
米国株式市場は反発。ダウ平均は153.86ドル高の38,239.66ドル、ナスダックは316.14ポイント高の15,927.90で取引を終了した。
昨日引け後に発表された主要ハイテク企業決算を好感した買いに寄り付き後、上昇。連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として重要視している3月コアPCE価格指数が予想を上回ったものの、警戒されたほどの結果とならず長期金利の低下を好感した買いも強まり、ハイテク主導で相場は終日堅調に推移。終盤にかけて上げ幅を拡大し、終了した。セクター別では、メディア・娯楽、半導体・同製造装置が上昇した一方、保険が小幅安。
検索会社のグーグルを運営するアルファベット(GOOG)は四半期決算でAI(人工知能)が寄与したクラウドの成長で1株利益が予想を上回ったほか、追加自社株買いや現金配当開始計画を発表し、続伸。ソフトウエアメーカーのマイクロソフト(MSFT)も強いAI需要が押し上げ四半期決算で売上高と利益が予想を上回り、上昇。
製薬会社のファイザ―(PFE)は食品医薬品局(FDA)が同社の出血性疾患治療薬を承認し、上昇。写真・動画共有アプリのスナップ(SNAP)は決算で、広告事業が好調で第2四半期の売上高見通しが予想を上回り、上昇した。靴メーカーのスケッチャーズ(SKT)は第1四半期の利益が予想を上回ったほか通期の業績見通しを引き上げ、買われた。石油・天然ガス生産会社のエクソン(XOM)は第1四半期決算で調整後の1株利益が予想を下回り下落。半導体のインテル(INTC)は第2四半期の見通しが冴えず、売られた。
投資家の恐怖心理を示すVIX指数は今月半ばの水準14.92まで低下した。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》