米国株見通し:下げ渋りか、FOMCにらみも調整は一服
(15時00分現在)
S&P500先物 5,146.00(+14.50)
ナスダック100先物 17,918.50(+72.75)
米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は堅調、NYダウ先物は110ドル高。米金利は戻りが鈍く、本日の米株式市場は買い先行となりそうだ
26日の主要3指数は反発。序盤の堅調地合いを維持し、ダウは153ドル高の38239ドルと3日ぶりにプラスへ浮上した。コアPCE価格指数は高止まり、現行の引き締め的な金融政策の長期化が見込まれ、長期金利を押し上げた。ただ、インフレ再加速はすでに織り込み済みだったため、この日は好業績のマイクロソフトなどハイテク関連への買戻しが優勢となり相場をけん引。アルファベットやアマゾンにも買いが波及した。
本日は下げ渋りか。今週開催の連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、様子見ムードが広がり方向感を欠く展開となりそうだ。インフレ再加速への思惑から連邦準備制度理事会(FRB)の利下げは時期の後退と規模の縮小が見込まれ、金利高が維持されれば買いは入りづらい。前週の国内総生産(GDP)の減速で、景気敏感や消費への売りも想定される。一方で、今月強まった調整売りはいったん収束し、指数の極端な下げは避けられるだろう。
《TY》