アドテストが急反落、今期最終8%増益計画も市場予想を下回る
アドバンテスト<6857>が急反落した。前週末26日の取引終了後、24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の業績予想を開示した。今期の最終利益予想は前期比7.6%増の670億円とした。増益計画ながら市場予想を下回る水準とあって、嫌気されたようだ。
今期の売上高は同7.9%増の5250億円を見込む。今期の配当予想は未定とした。同社は24年の半導体テスター市場に関し、生成AI向け需要の高まりが追い風となると予想する一方、スマートフォンやパソコンなど民生機器向けの需要の低迷が長期化しており、回復時期については不透明感が継続していると指摘。SoC(システム・オン・チップ)テスター市場については車載・産業機器・民生機器向けの弱含みを背景に、1月時点の推計から見通しを引き下げた。24年3月期の売上高は前の期比13.2%減の4865億700万円、最終利益は同52.2%減の622億9000万円だった。未定としていた前期の期末配当は18円とした。