日本KFCが急伸、三菱商による売却報道「提案を受領」と開示し売買再開
日本KFCホールディングス<9873>が急伸し、5000円台に乗せた。1991年以来の高値圏で推移している。日本経済新聞は26日の取引終了後、「三菱商事が『ケンタッキーフライドチキン』を運営する日本KFCホールディングスの株式を米投資ファンドのカーライル・グループに売却する方向で最終調整に入ったことが26日、わかった」と報じた。三菱商事<8058>が約35%の保有分をすべて売却するとともに、カーライルは他の株主が保有する株式も取得し、非公開化するとみられるとしている。報道を受けて、東京証券取引所は30日、日本KFCの株式の売買を午前8時20分から停止すると発表。日本KFCは30日午前10時半、企業価値向上に向けた今後の成長戦略及び資本政策(公開買い付けによる非公開化を含む)の提案を受領しているが、現時点で決定した事実はないとするコメントを開示した。日本KFCの開示をもって東証は午前10時46分より日本KFCの株式売買を再開。同社株に対しては買収時に株価に上乗せされるプレミアムへの思惑をもとにした買いが入った。
三菱商は30日午前8時半、持ち分法適用会社である日本KFCの企業価値向上に向け、株式売却などの資本政策も含め、さまざまな検討を行っているが、現時点で決定された事実はないとするコメントを発表している。