話題株ピックアップ【夕刊】(3):萩原電気HD、商船三井、大塚HD

注目
2024年4月30日 15時17分

■萩原電気HD <7467>  4,360円  +245 円 (+6.0%)  本日終値

26日に発表した「27年3月期に営業利益110億円目標」が買い材料。

中期経営計画を策定。27年3月期に営業利益110億円(24年3月期計画は83.5億円)を目指す。また、配当性向のメドを30~40%(従来は30%)に変更する。

■商船三井 <9104>  4,990円  +277 円 (+5.9%)  本日終値

商船三井<9104>が後場上げ幅を拡大。正午ごろに発表した25年3月期連結業績予想で、営業利益1520億円(前期比47.4%増)と大幅増益を見込むことが好感された。エネルギー事業、製品輸送事業が好調に推移し利益を押し上げる見通しだ。売上高は1兆8000億円(同10.6%増)を見込む。ドライバルク事業は、長期契約(ケープサイズ、木材チップ、多目的船)の利益貢献に加えて、前期下期からの市況回復傾向が上期は続くと予想し増収を見込む。ただ、23年度に計上した貸倒引当金の戻し入れが剥落する影響などで減益を想定。また、不動産事業も既存ビルの主要テナントの退去に伴い、賃料減及び一時費用が発生し減益を見込むが、荷動きの堅調なエネルギー事業や完成車輸送が堅調な製品輸送事業がカバーし営業増益を見込む。なお、24年3月期決算は、売上高1兆6279億円(前の期比1.0%増)、営業利益1031億3200万円(同5.1%減)だった。

■大塚ホールディングス <4578>  6,742円  +372 円 (+5.8%)  本日終値

大塚ホールディングス<4578>は大幅続伸。午後1時30分ごろに発表した第1四半期(1~3月)連結決算が、売上高5195億1700万円(前年同期比15.9%増)、営業利益920億2100万円(同19.9%増)、純利益773億7700万円(同26.0%増)と大幅増益となったことが好感された。医療関連事業で、持続性抗精神病薬「エビリファイ」や、抗精神病薬「レキサルティ」、V2-受容体拮抗剤「ジンアーク」、抗悪性腫瘍剤「ロンサーフ」のグローバル4製品の伸長が業績を牽引した。また健康意識が高まるなか、消費者製品では「ポカリスエット」や「ネイチャーメイド」が引き続き伸長したことや、23年11月に買収したボナファイドヘルスが加わったことも寄与した。なお、24年12月期通期業績予想は、売上高2兆1400億円(前期比6.0%増)、営業利益3300億円(同2.4倍)、純利益2500億円(同2.1倍)の従来見通しを据え置いている。

■DTS <9682>  4,325円  +230 円 (+5.6%)  本日終値

26日に決算を発表。「今期経常は3%増で11期連続最高益、前期配当を8円増額・今期は7円増配へ」が好感された。

DTS <9682> [東証P] が4月26日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期の連結経常利益は前の期比9.5%増の130億円になり、25年3月期も前期比3.3%増の135億円に伸びを見込み、11期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。4期連続増収、15期連続増益になる。同時に、前期の年間配当を95円→103円(前の期は120円)に増額し、今期も前期比7円増の110円に増配する方針とした。

⇒⇒DTSの詳しい業績推移表を見る

同時に発表した「4.66%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。

発行済み株式数(自社株を除く)の4.66%にあたる200万株(金額で60億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は4月30日から12月10日まで。取得した自社株は12月18日付で全て消却する。また、別枠で発行株式数の5.76%にあたる270万株を5月15日付で消却する。

■ウイングアーク1st <4432>  2,680円  +141 円 (+5.6%)  本日終値

ウイングアーク1st<4432>が大幅反発。午前11時ごろ、スマートバリュー<9417>と共同で、自治体向けの公共施設予約システム「ラクリザ」の提供を開始したと発表しており、好材料視された。「ラクリザ」は、公共施設の予約をラクに、洗練された画面から誰でもスムーズなリザーブ(予約)が可能となるクラウド型予約システム。今後は、スマートロック連携やAPI連携、ウイングアクのBIツール「MotionBoard」による統計機能の拡張など、更なる効率化に向けた開発を進めるとしている。

■日本KFC <9873>  5,120円  +265 円 (+5.5%)  本日終値

日本KFCホールディングス<9873>が急伸し、5000円台に乗せた。1991年以来の高値圏で推移している。日本経済新聞は26日の取引終了後、「三菱商事が『ケンタッキーフライドチキン』を運営する日本KFCホールディングスの株式を米投資ファンドのカーライル・グループに売却する方向で最終調整に入ったことが26日、わかった」と報じた。三菱商事<8058>が約35%の保有分をすべて売却するとともに、カーライルは他の株主が保有する株式も取得し、非公開化するとみられるとしている。報道を受けて、東京証券取引所は30日、日本KFCの株式の売買を午前8時20分から停止すると発表。日本KFCは30日午前10時半、企業価値向上に向けた今後の成長戦略及び資本政策(公開買い付けによる非公開化を含む)の提案を受領しているが、現時点で決定した事実はないとするコメントを開示した。日本KFCの開示をもって東証は午前10時46分より日本KFCの株式売買を再開。同社株に対しては買収時に株価に上乗せされるプレミアムへの思惑をもとにした買いが入った。三菱商は30日午前8時半、持ち分法適用会社である日本KFCの企業価値向上に向け、株式売却などの資本政策も含め、さまざまな検討を行っているが、現時点で決定された事実はないとするコメントを発表している。

■カゴメ <2811>  4,032円  +208 円 (+5.4%)  本日終値

カゴメ<2811>が急伸。同社は前週末26日取引終了後に24年12月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の260億円から320億円(前期比83%増)に大幅増額された。23年12月期に同利益は174億7200万円と過去最高を記録したが、そこから驚異的な伸びで連続ピーク利益更新となる見通しでポジティブサプライズとなった。なお、同社株の上場来高値は2017年12月につけた4330円で、約6年5カ月ぶりの最高値圏も視界に入ってきた。

■山陽特殊製鋼 <5481>  2,144円  +110 円 (+5.4%)  本日終値

山陽特殊製鋼<5481>は後場急上昇。午後1時ごろに発表した25年3月期連結業績予想で、純利益95億円(前期比4.9%増)を見込み、年間配当予想を前期比5円増の70円としたことが好感された。売り上げ数量は緩やかな回復が見込まれるものの、通期では前期並みの水準にとどまると予想しており、売上高は3450億円(同2.5%減)を見込む。一方で、原料価格は高位で推移するものの前期に比べては低下するとみられることに加えて、販売価格改定を進めるとともにコストダウンにも取り組むことでマージンを拡大する計画で、増益を見込んでいる。なお、24年3月期決算は、売上高3538億1000万円(前の期比10.2%減)、純利益90億5600万円(同56.3%減)だった。

■イチネンHD <9619>  1,736円  +88 円 (+5.3%)  本日終値

イチネンホールディングス<9619>が後場一段高。午前11時30分に集計中の24年3月期連結業績について、売上高が従来予想の1310億円から1382億5300万円(前の期比8.2%増)へ、営業利益が82億円から90億4500万円(同2.1%増)へ、純利益が113億5000万円から122億5300万円(同2.1倍)へ上振れて着地したようだと発表しており、好材料視された。主力の自動車リース関連事業でリース契約台数が順調に増加したことに加えて、燃料販売で仕入れ価格が安定したことにより利益が増加した。また、新たに連結化したマルイ工業及び日東エフシーの業績も寄与した。

■アバントグループ <3836>  1,289円  +63 円 (+5.1%)  本日終値

26日に決算を発表。「7-3月期(3Q累計)経常が6%増益で着地・1-3月期も6%増益」が好感された。

アバントグループ <3836> [東証P] が4月26日大引け後(15:00)に決算を発表。24年6月期第3四半期累計(23年7月-24年3月)の連結経常利益は前年同期比6.2%増の30.9億円に伸び、通期計画の38.5億円に対する進捗率は80.3%となり、5年平均の81.7%とほぼ同水準だった。

⇒⇒アバントグループの詳しい業績推移表を見る

同時に発表した「3.24%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。

発行済み株式数(自社株を除く)の3.24%にあたる120万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は5月1日から11月30日まで。

■東京自働機械製作所 <6360>  3,415円  +504 円 (+17.3%) ストップ高   本日終値

東京自働機械製作所<6360>が急伸し年初来高値を更新している。前週末26日の取引終了後、集計中の24年3月期単独業績について、営業利益が従来予想の9億5000万円から13億8800万円(前の期比40.9%増)へ、純利益が7億1000万円から11億1600万円(同39.7%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、好材料視された。売上高は135億円の従来予想に対して134億5800万円(同1.1%増)とやや下振れたものの、生産性の向上や価格転嫁の取り組みなどにより原価率が改善したことが利益を押し上げた。また、利益の上振れ着地に伴い期末一括配当予想を60円から120円へ引き上げた。

●ストップ高銘柄

エックスネット <4762>  1,460円  +300 円 (+25.9%) ストップ高   本日終値

データセクション <3905>  2,222円  +400 円 (+22.0%) ストップ高   本日終値 など、5銘柄

●ストップ安銘柄

じもとホールディングス <7161>  458円  -100 円 (-17.9%) ストップ安   本日終値

日本食品化工 <2892>  3,450円  -700 円 (-16.9%) ストップ安   本日終値

など、2銘柄

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