東京株式(前引け)=反落、米株急落を嫌気も後半下げ渋る
1日前引けの日経平均株価は前営業日比216円12銭安の3万8189円54銭と反落。前場のプライム市場の売買高概算は8億8796万株、売買代金概算は2兆5134億円。値上がり銘柄数は338、対して値下がり銘柄数は1269、変わらずは42銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は朝方から主力株中心に売りに押される展開となった。前日の欧州株市場で主要国の株価指数がほぼ全面安となり、米国株市場でも長期金利上昇が嫌気されNYダウが3日ぶりに大幅反落し今年最大の下げ幅を記録した。また、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数の下げは2%強に達するなど、東京市場でもリスク回避ムードが強まる背景となった。ただ、半導体主力株の一角が買われ、日経平均も下げ一巡後は底堅さを発揮する展開に。前引けにかけ急速に下げ渋り結局200円あまりの下げで着地している。なお、個別株は全体の77%の銘柄が下落した。
個別ではソシオネクスト<6526>が売りに押され、東京エレクトロン<8035>も冴えない。東京電力ホールディングス<9501>が下落、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>も軟調だった。商船三井<9104>も売られた。日本M&Aセンターホールディングス<2127>が急落、日揮ホールディングス<1963>の下げも目立つ。半面、群を抜く売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が5000円を超える急騰で値上がり率もプライム市場で断トツとなった。アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>も堅調。ダイキン工業<6367>も値を上げた。JR西日本<9021>、九州電力<9508>なども買われた。このほか、ナブテスコ<6268>が値を飛ばしている。