コニシ---24年3月期は2ケタ増収、ボンド事業・化成品事業・工事事業ともに売上高および利益が増加

材料
2024年5月1日 15時34分

コニシ<4956>は25日、2024年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比7.8%増の1,329.69億円、営業利益が同38.6%増の102.86億円、経常利益が同36.3%増の108.06億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同26.8%減の73.44億円となった(当期純利益が減益となっている要因は、2023年3月期の第2四半期決算において固定資産の譲渡による固定資産売却益を計上したことによる)。

ボンド事業の売上高は前年同期比3.9%増の716.27億円、営業利益は同45.7%増の66.09億円となった。一般家庭用分野においては、ホームセンター向けやコンビニエンスストア向けは堅調に推移した。住関連分野においては、建築コストの上昇による新設住宅着工数の減少を受け、内装工事用の販売数量は減少した。産業資材分野においては、紙関連用途向けの水性接着剤の販売数量は減少したものの、自動車等に使用される弾性接着剤の販売数量は増加した。建築分野および土木分野においては、改修工事案件の増加に伴い、建築・土木用シーリング材やはく落防止工法に使用される材料の売上が増加した。接着剤やシーリング材に使用される原材料価格の高騰は依然として継続しているが、製品販売価格への転嫁が進捗し、売上高、営業利益は伸長した。

化成品事業の売上高は同13.4%増の393.05億円、営業利益は同4.0%増の13.15億円となった。化学工業分野においては、樹脂原料の販売が減少した。自動車分野においては、半導体不足の解消や新規採用によりハイブリッド車向け商材が好調に推移した。電子電機向け商材は、パソコンやタブレット端末、スマートフォン等の個人消費者向け商品の需要低下の影響を受けて、関連商材の販売が減少した。丸安産業においては、コンデンサ用商材が減少した。

工事事業の売上高は同12.0%増の218.57億円、営業利益は同39.7%増の22.44億円となった。公共事業を中心としたインフラおよびストック市場の補修・改修・補強工事が引き続き好調に推移し、工事の進捗も良好であったため、関係工事会社5社ともに売上高・営業利益が大きく伸長した。また、2023年1月に子会社化した中信建設も売上・利益の増加に寄与した。

その他は不動産賃貸業等となり、売上高は同2.0%減の1.78億円、営業利益は1.24億円(前年同期は0.02億円の利益)となった。

2025年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比4.5%増の1,390.00億円、営業利益が同4.0%増の107.00億円、経常利益が同1.8%増の110.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同0.8%増の74.00億円を見込んでいる。

《HH》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.