アマゾンが決算受け上昇 AWSの成長が再加速=米国株個別

材料
2024年5月1日 22時39分

(NY時間09:39)(日本時間22:39)

アマゾン<AMZN> 180.25(+5.25 +3.00%)

アマゾン<AMZN>が上昇。前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。一方、第2四半期のガイダンスは予想を下回る見通しを示している。

ただ、株価はポジティブな反応を示している。クラウド部門の売上高が過去1年で最も好調な伸びを記録したことが好感されている模様。顧客企業によるITプロジェクトへの支出再開を追い風に、同社で最も収益性の高い部門が不振から回復しつつあることを示した。アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)の売上高は250億ドルと前年比17%増加し、予想も上回った。

ジャシーCEOは、小売部門のコスト削減と収益性重視を掲げ、何千人もの従業員を解雇し、より効率的な倉庫ネットワークを構築してきた。同時にAIサービスへの大規模な投資をしている。顧客企業が近代化の取り組みを刷新していることと、AWSのAI機能の魅力が相まって、AWSの成長が再加速している。同CEOはAWSの売上高は年ベースで1000億ドル規模に達していると声明で述べている。

アナリストからは「AWSの加速により、最適化の大部分は完了した。今後、新たな取り組みに集中することで、成長に対する確信が増すはずだ」とのコメントが聞かれた。

別のアナリストは「アマゾンのクラウド部門は構造的に、より収益性の高いビジネスとして成長が加速している。AWSの生成AI製品の需要も急増している」と述べている。

(1-3月・第1四半期)

・1株利益:0.98ドル(予想:0.82ドル)

・売上高:1433.1億ドル(予想:1425.9億ドル)

オンラインストア:546.7億ドル(予想:547.7億ドル)

実店舗:52.0億ドル(予想:50.8億ドル)

サード・パーティ:346.0億ドル(予想:346.3億ドル)

サブスク・サービス:107.2億ドル(予想:108.3億ドル)

AWS:250.4億ドル(予想:241.1億ドル)

・営業利益:153.1億ドル(予想:109.5億ドル)

・営業利益率:10.7%(予想:7.6%)

(4-6月・第2四半期見通し)

・売上高:1440~1490億ドル(予想:1502億ドル)

・営業利益:100~140億ドル(予想:125.6億ドル)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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