スターバックスが決算受け大幅安 既存店売上高が予想外の減収 有意な再加速は難しいとの指摘も=米国株個別
(NY時間10:07)(日本時間23:07)
スターバックス<SBUX> 75.05(-13.44 -15.19%)
スターバックス<SBUX>が大幅安。前日引け後に1-3月期決算(第2四半期)を発表し、既存店売上高が予想外の減収となったほか、1株利益も予想を下回った。全世界で既存店売上高が減収となり、特に中国は予想以上の減収となった。売上高も予想を下回っている。減収は2020年以来。
半額セールや新しいラベンダー・ラテが、節約志向の強まる消費者を魅了するには十分ではなかった。ルゲリCFOはインタビューで「今回の決算は、1月の悪天候、世界中の消費者がより慎重になっている点、そして中東紛争を反映している」と語った。
今回の結果は、同社が高い期待に追いつくのに苦労していることを浮き彫りにした。イスラエルとハマスの戦争に対するスタンスをめぐるボイコットや、6ドルのラテを敬遠する顧客層と同社は闘っている。就任して1年余りのナラシマンCEOの下、同社は少なくとも2度目標を引き下げたが、今回の決算は投資家がより大きな立て直しを要請する可能性が示唆されている。
アナリストは「すべての主要指標で軒並み大幅な未達だった」と評した。「逆風が予想以上に広範かつ持続的であり、回復のペースと規模を見通すには限界がある」としている。
「これまで米国における既存店売上高の落ち込みは一過性のものと考えていたが、今回のトラフィックの落ち込みと、新ドリンクメニュー投入による改善は限定的と思われ、強気ケースの鍵となる有意な再加速は難しいと見ている」とも述べている。
(1-3月・第2四半期)
・既存店売上高:-4.0%(予想:+1.5%)
北米:-3.0%(予想:+2.0%)
米国:-3.0%(予想:+2.3%)
海外:-6.0%(予想:+1.4%)
中国:-11%(予想:-1.6%)
・1株利益(調整後):0.68ドル(予想:0.80ドル)
・売上高:85.6億ドル(予想:91.3億ドル)
・営業利益率(調整後):12.8%(予想:14.5%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース