ピンタレストが決算受け大幅高 様々な取り組みが奏功=米国株個別
(NY時間10:25)(日本時間23:25)
ピンタレスト<PINS> 40.06(+6.61 +19.76%)
デジタル画像検索収集サイトのピンタレスト<PINS>が大幅高。前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。月間アクティブユーザーおよびユーザーあたり平均売上高(ARPU)も予想を上回っている。第2四半期のガイダンスも予想を上回る売上高見通しを示した。
同社は声明で「AIとショッパビリティへの投資で、広告主に更に大きなリターンをもたらし、予算を獲得している」と述べた。同社はデジタル広告事業に多額の投資を行っており、在庫を埋めるためにアマゾン<AMZN>やアルファベット<GOOG>のグーグルと提携し、より的を絞ったダイレクトレスポンス広告を提供している。
同社はショッピング可能なコンテンツにも力を入れており、レディCEOは「消費者がピンボードで見た商品を購入しやすくしている。このショッピングマインドが他のSNS企業と一線を画している。このような現代的なウィンドウ・ショッピングが、若者にとってより魅力的なものにしている」と述べた。同社サイトの利用者の40%以上は1997年以降に生まれたZ世代と呼ばれる層。
アナリストからは「同社のARPUが米国で伸びたのは、アマゾンやグーグルといった同業他社からのサードパーティ広告への露出が増えたためと思われる」との分析も出ていた。
(1-3月・第1四半期)
・1株利益(調整後):0.20ドル(予想:0.14ドル)
・売上高:7.40億ドル(予想:7.00億ドル)
・月間アクティブユーザー:5.18億人(予想:5.04億人)
北米:9800万人(予想:9723万人)
・ユーザーあたり平均売上高(ARPU):1.46ドル(予想:1.39ドル)
・EBITDA(調整後):1.13億ドル(予想:0.75億ドル)
(4-6月・第2四半期見通し)
・売上高:8.35~8.50億ドル(予想:8.28億ドル)
【企業概要】
モバイルアプリやウェブからアクセス可能なビジュアル検索プラットフォームを運営する。ユーザーは、Pinと呼ばれるコンテンツを閲覧しながら、自分の好みを微調整し、完璧なアイデアを見つけることができる。ブランドはデジタル広告を通じて、発見から購入までのあらゆるポイントで顧客にリーチすることが可能。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース