イチネンホールディングス---24年3月期増収・大幅な増益、パーキング・合成樹脂・農業関連が売上高・利益ともに増加

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2024年5月2日 16時06分

イチネンホールディングス<9619>は1日、2024年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比8.2%増の1,382.53億円、営業利益が同2.1%増の90.45億円、経常利益が同3.9%増の94.60億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同106.9%増の122.53億円となった。

自動車リース関連事業の売上高は前年同期比1.0%減の586.73億円、セグメント利益は同7.6%減の57.94億円となった。リースにおいて、2024年3月末現在リース契約台数は95,417台(対前期末比2,227台増)となり、リース契約高は453.27億円(対前年同期比19.0%増)、リース未経過契約残高は924.95億円(対前期末比8.0%増)となった。自動車メンテナンス受託においては、メンテナンス受託契約台数は74,975台(対前期末比6,963台減)となったが、メンテナンス受託契約高は64.59億円(対前年同期比5.8%増)、メンテナンス未経過契約残高は85.60億円(対前期末比1.5%増)となった。 燃料販売について、主に自動車用燃料給油カードにおいて、低燃費車の普及により需要が減少傾向にあるが、既存顧客へのサービス向上並びに新規顧客の獲得に注力した。販売面では、リースは契約台数が順調に推移した。 損益面では、主力である自動車リースの販売が増加した。一方で、前期に車両販売の販売単価が上昇し、利益が増加したことの反動により、利益が減少した。

ケミカル事業の売上高は同0.3%増の119.18億円、セグメント利益は同3.0%減の9.98億円となった。販売面では、化学品関連の自動車整備工場向けケミカル製品及び機械工具商向けケミカル製品の販売は順調に推移した。一方、船舶用燃料添加剤の販売並びに一般消費者向けケミカル製品の販売は減少した。損益面では、営業活動の増加等に伴い販売費及び一般管理費が増加した影響により利益が減少した。

パーキング事業の売上高は同8.4%増の74.97億円、セグメント利益は同17.5%増の11.21億円となった。2024年3月末現在駐車場管理件数は1,896件(対前期末比63件増)、管理台数は37,552台(対前期末比226台増)となった。販売面では、新規駐車場の開発が順調に進み、また、既存駐車場の継続的な収益改善活動の効果もあり、販売が増加した。損益面では、販売増加の影響により利益が増加した。

機械工具販売事業の売上高は同0.7%減の361.89億円、セグメント利益は同26.9%減の3.84億円となった。販売面では、建設機械部品並びに空調工具及び計測工具の販売は順調に推移した。一方、産業機械部品等の販売は減少した。 損益面では、販売減少に加え、営業活動の増加等に伴い販売費及び一般管理費が増加した影響により利益が減少した。

合成樹脂事業の売上高は同41.2%増の173.30億円、セグメント利益は3.39億円(前年同期は1.61億円の利益)となった。販売面では、遊技機メーカーへの合成樹脂製品の販売、科学計測器の販売並びに半導体実装装置メーカー等へのセラミックヒーターの販売が順調に推移した。また、当年度に新たに連結子会社となったマルイ工業が販売増加に寄与した。損益面では、販売増加の影響により利益が増加した。また、マルイ工業が利益の増加に寄与した。

農業関連事業の売上高は56.73億円(前年同期は2.81億円の売上高)、セグメント利益は1.67億円(同1.38億円の損失)となった。販売面では、既存農場における農作物の販売数量が増加したことに加え、前期に新たに開設した「南国農場」が販売増加に寄与した。また、当年度に新たに連結子会社となった日東エフシーが販売増加に寄与した。損益面では、既存農場における農作物の販売数量の増加等の影響により利益が増加した。また、日東エフシーが利益の増加に寄与した。

その他の売上高は同12.4%増の20.75億円、セグメント利益は2.16億円(同0.38億円の利益)となった。販売面では、ガラス製品の販売が順調に推移した。損益面では、販売増加の影響により利益が増加した。

2025年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比15.7%増の1,600.00億円、営業利益が同1.7%増の92.00億円、経常利益が同4.9%減の90.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同53.5%減の57.00億円を見込んでいる。

《HH》

提供:フィスコ

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