アップルが決算受け時間外で7%上昇 中国市場が懸念ほどの急激な減少には至らず=米国株個別

材料
2024年5月3日 5時57分

(NY時間16:57)(日本時間05:57)時間外

アップル<AAPL> 185.68(+12.65 +7.31%)

アップル<AAPL>が時間外で上昇。引け後に1-3月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。アイパッドやウェアラブルは予想を下回ったものの、アイフォーン、マックが予想を上回った。

警戒されていた中国市場での売上高も懸念ほどの急激な減少には至らず、同社の減速が緩和されつつあるとの楽観的な見方に火をつけている。サービス部門が予想を上回ったことも心強かった。同社はまた、配当金を4%増配し、1株0.25ドルとしたほか、取締役会は1100億ドルの追加の自社株買い計画を承認した。マエストリCFOはメディアとのインタビューで、今期の売上高が増加に転じる見込みだと述べている。

今回の決算は同社が長い低迷から抜け出すのを待ち望んでいた投資家にとって安堵の結果となった。同社はスマホ市場の低迷と中国での逆風に痛めつけられ、過去6四半期のうち5四半期で減収を記録していた。革新的な新デバイスの不足も売上低迷の一因となっていたが、同社は5月7日からその是正に乗り出し、1年半ぶりとなる新型アイパッドの発表を予定している。

また、AIへの参入も計画している。6月にはクックCEOが年次開発者会議(WWDC)でAI戦略を発表する予定。

(1-3月・第3四半期)

・1株利益:1.53ドル(予想:1.50ドル)

・売上高:907.5億ドル(予想:903.3億ドル)

製品:668.9億ドル(予想:669.5億ドル)

アイフォーン:459.6億ドル(予想:457.6億ドル)

マック:74.5億ドル(予想:67.9億ドル)

アイパッド:55.6億ドル(予想:59.1億ドル)

ウェアラブル・ホーム・アクセサリー:79.1億ドル(予想:82.9億ドル)

サービス:238.7億ドル(予想:232.8億ドル)  

・中華圏売上高:163.7億ドル(予想:158.7億ドル)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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