アムジェンが決算受け大幅高 肥満治療の治験薬「マリタイド」のコメント好感=米国株個別
(NY時間09:43)(日本時間22:43)
アムジェン<AMGN> 315.19(+36.80 +13.22%)
アムジェン<AMGN>が大幅高。前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期の見通しレンジを若干上方修正している。
投資家はむしろ、同社の肥満治療の治験薬「マリタイド」の初期試験結果に非常に勇気づけられたとのブラッドウェイCEOのコメントを好感している模様。
同市場を独占しているイーライリリー<LLY>とノボ・ノルディスクA/Sに対抗しうる企業として台頭してきたとの評価も出ている。イーライリリーの「ゼップバウンド」やノボ・ノルディスクの「ウェゴビー」のような抗肥満薬の需要は非常に強く、2030年までの肥満治療薬の年間売上高は800億ドル超との予測も出ている。
マリタイドは服用頻度が少ない。月に1回この薬を注射された患者は、12週間で体重が最大14.5%、中には薬剤投入を中止した後も150日間体重減少を維持した人もいたという。市場も期待感をもって見守っているようだ。
(1-3月・第1四半期)
・1株利益(調整後):3.96ドル(予想:3.94ドル)
・売上高:74.5億ドル(予想:74.3億ドル)
製品:71.2億ドル(予想:71.1億ドル)
・営業利益(調整後):30.8億ドル(予想:31.2億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):19.00~20.20ドル(従来:18.90~20.30ドル)(予想:19.40ドル)
・売上高:325~338億ドル(従来:324~338億ドル)(予想:329.5億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース