アップル、AI競争に飛び込もうとしている アナリストの期待値は高い=米国株個別
(NY時間14:44)(日本時間03:44)
アップル<AAPL> 185.68(+12.65 +7.31%)
アップル<AAPL>は前日の決算で、AIについて具体的な最新情報をあまり示さなかったが、アナリストらは、同社のAI戦略が株価巻き返しを支援すると強気に見ているようだ。
今回の決算で、アイフォーンと全体的な売上高は減収とはなったものの、市場は記録的な自社株買いプログラムと、今後のAIアップデートに対する楽観的な見方に着目し、本日の同社株は買いが強まっている。同社のハードウェアとサービスの両方で提供される最新のAIに関する、より実質的な最新情報は、同社が6月に開催する世界開発者会議(WWDC)で発表される見込み。
このイベントでの焦点は同社がiOS18のソフトウェアに搭載するAI機能だとの声が出ている。機能の重要性やリリースのタイミング次第では、AI主導のアップグレードがベースケースの想定よりも早まる可能性があるという。
【アナリストによるAIへの期待】
同社のAIについて複数のアナリストから期待の声が出ており、その中の幾つかを紹介する。
同社は他で見られるようなAIの設備投資をしなくても、AIのアップサイドを実現できる。AIの恩恵やその他のポジティブなカタリストによって株価は上昇を予想。今回の業績上振れと今後のAI関連の発表を受けて強気にならない方が難しい。
業績の谷はすでに過ぎ去ったように見え、焦点は6月10日のWWDCに向かっている。同社は生成AIへの投資を加速させており、これまでで最も重要なWWDCで新機能を発表する予定。ここでの発表は潜在的にポジティブな起爆剤になり得る。同社は他のハイテク大手と比較して差別化されたAI戦略を持っており、小型モデル、パートナーシップ、デバイスの最適化に重点を置いている。
経営陣は今回の決算説明会で、同社がいかにAIから利益を得る態勢を整えているかについて何度も自信を示した。同社が生成AIの機会を完全に収益化するために、広帯域幅メモリを搭載した自社シリコンへの投資を継続し、ハードウェア、ソフトウェア、サービスの統合に注力することを期待している。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース