話題株ピックアップ【夕刊】(2):アダストリア、ソニーG、JAL

注目
2024年5月7日 15時18分

■エバラ食品工業 <2819>  2,920円  +43 円 (+1.5%)  本日終値

エバラ食品工業<2819>が反発した。前営業日となる2日の取引終了後、24年3月期の連結業績に関し、最終利益が計画を4億円上回る18億円(前の期比17.3%減)で着地したようだと発表しており、好感されたようだ。売上高は計画の445億円から452億円(同4.1%増)に上振れする。家庭用商品において「プチッと鍋」などのポーション調味料が売り上げを伸ばした。コスト管理の取り組みも奏功して利益を押し上げる要因となった。

■Lドリンク <2585>  5,130円  +70 円 (+1.4%)  本日終値

ライフドリンク カンパニー<2585>がしっかり。連休前2日の取引終了後、ブランド開発・製造やEC運営を手掛けるOTOGINO(大分県日田市)から炭酸水製造事業を譲り受けると発表した。これにより、九州地方に炭酸水の製造拠点を得ることになるという。同事業の運営を担う100%出資子会社を月内に設立する予定だ。

■アダストリア <2685>  3,525円  +25 円 (+0.7%)  本日終値

アダストリア<2685>がしっかり。前営業日の2日の取引終了後、4月度の月次売上高を発表した。既存店売上高は前年同月比4.1%増と2カ月ぶりに前年実績を上回っており、買い安心感が広がったようだ。前年に比べて休日が1日少なかった影響はあるものの、中旬以降に気温が上昇したことで春夏商品の販売が好調に推移したほか、ゴールデンウィークの前半も天候に恵まれ、売り上げの増加に寄与した。アイテム別では、定番のパンツや羽織りアイテム、軽い素材のボトムスが好調で、服飾雑貨ではキャップやリュック、生活雑貨ではボトルホルダーなどの外出需要に即したアイテムが人気となった。なお、全店売上高は同5.3%増だった。

■上新電機 <8173>  2,566円  +10 円 (+0.4%)  本日終値

上新電機<8173>が後場に上げ幅を拡大。年初来高値を連日で更新している。この日、24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の業績と配当予想を開示した。今期の売上高は前期比1.6%増の4100億円、最終利益は同22.7%増の60億円を計画。更に、前期の配当を15円増額したうえで、今期の年間配当予想は前期比10円増の100円とした。増益と増配の見通しを評価した買いが入ったようだ。中期経営計画に基づき収益力を強化する方針で、リアル店舗の活性化とともにECでのアイテム数の拡大などにも取り組む。24年3月期の売上高は前の期比1.2%減の4036億9200万円、最終利益は同1.6%減の48億9100万円だった。物価高や行動制限の解除に伴うレジャー支出の増加が家電販売にはマイナスの影響をもたらした一方、阪神タイガースの日本シリーズ制覇に伴うセール開催が実現。新規会員が大幅に増加したという。

■TOA <6809>  1,158円  -63 円 (-5.2%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ

TOA<6809>が5日ぶり反落、連休前2日取引終了後、25年3月期連結業績予想について売上高を前期比6.5%増の520億円、営業利益を同22.2%増の37億円と発表。前期に続き増収増益の見通しを示したが、材料出尽くし感から目先利益確定売りに押される展開となっている。配当予想は前期比同額の40円とした。同時に発表した24年3月期決算は売上高が前の期比8.2%増の488億1400万円、営業利益が同76.8%増の30億2800万円だった。国内向けが伸びたほか、アジアや欧州など海外向けも好調だった。

■東京きらぼし <7173>  4,330円  -170 円 (-3.8%)  本日終値  東証プライム 下落率5位

東京きらぼしフィナンシャルグループ<7173>が続落。同社は今月1日、25年3月期連結業績予想について純利益を前期比4.4%減の245億円と発表した。前期から一転減益の見通しとなったことを受け株価は翌2日に下落していたが、連休明けのきょう7日も引き続き売られている。配当は前期分を130円から145円に増額した上で、今期は150円を見込んだ。同時に発表した24年3月期決算は経常収益が前の期比10.4%増の1383億3100万円、純利益が同21.2%増の256億5200万円だった。

■ソニーグループ <6758>  12,680円  -380 円 (-2.9%)  本日終値

ソニーグループ<6758>が逆行安。同社傘下のソニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPE)と、米国のプライベートエクイティ(PE)投資会社のアポロ・グローバル・マネジメント<APO>が、米パラマウント・グローバル<PARA>に対し、共同買収を提案したと現地メディアが現地時間2日に相次いで報じた。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)によると、買収金額は全額現金で260億ドル(約4兆円)に上るという。ソニーGに対しては、買収に伴う財務面での負担を懸念した売りが出たようだ。

■日本航空 <9201>  2,729円  -24 円 (-0.9%)  本日終値

日本航空<9201>が朝高後に下げに沈んだ。前営業日となる2日の取引終了後、24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の業績予想を開示した。今期の売上収益は前期比16.8%増の1兆9300億円、最終利益は同4.7%増の1000億円を計画する。また、前期の期末配当を従来の予想から5円増額したうえで、今期の年間配当は同5円増配の80円を予定する。これらを支えに朝方は買いが先行したものの、上値の重さが意識され、利益確定売りに押される展開となった。国際線旅客の需給に関しては、タイトな状況が続くと想定する。事業構造改革の推進による更なる利益成長も目指す。24年3月期の売上収益は前の期比20.1%増の1兆6518億9000万円、最終利益は同2.8倍の955億3400万円だった。

■エービーシー・マート <2670>  3,170円  -15 円 (-0.5%)  本日終値

エービーシー・マート<2670>は小動き。前営業日となる2日の取引終了後、4月度概況を発表。既存店売上高は前年同月比6.5%増と26カ月連続で前年実績を上回った。増収基調を継続したものの、株価は上場来高値近辺で推移しているとあって、上値を追う姿勢は限られ、目先の利益を確定する目的の売りが重荷となったようだ。前年に比べて日曜日が1日少ない曜日並びだったものの、テレビCMやデジタル広告などの販促を行ったアイテムを中心にウォーキングやランニングシューズ、アパレルの販売が好調だった。また、気温が高めに推移したことから、サンダルの動き出しも好調だった。なお、全店売上高は同5.9%増だった。

■ブロードバンドタワー <3776>  239円  +50 円 (+26.5%) ストップ高   本日終値

ブロードバンドタワー<3776>がストップ高。連休前2日取引終了後に1~3月期連結決算を発表。売上高は前年同期比11.7%減の30億9000万円だったものの、最終損益が前年同期実績(6000万円の赤字)から1億1900万円の黒字に転換して着地しており、これを好感した買いが集まっている。大型案件の売り上げ減少により減収となった。一方、利益面ではデータセンターにおけるサービス全体の構造改革が奏功したほか、投資事業組合運用益や投資有価証券売却益といった営業外収益の増加が寄与した。なお、通期の減収・最終黒字見通しに変更はない。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.