ケンビューが決算受け上昇 懸念よりは良かったとの評価=米国株個別
(NY時間14:44)(日本時間03:44)
ケンビュー<KVUE> 19.98(+1.10 +5.83%)
コンシューマーヘルス製品のケンビュー<KVUE>が上昇。同社はジョンソン&ジョンソン<JNJ>から分離独立。タイレノールやバンドエイドなどを手掛ける。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。既存事業売上高も予想外の増収となった。
ガイダンスも公表し、通期の既存事業売上高の見通しを維持し、予想も上回った。1株利益の見通しも維持している。営業利益については、好調な粗利益の進展が株式公開費用の影響と約0.50%ポイントの為替逆風で相殺され、前年を若干下回る水準を見込んでいる。
アナリストからは懸念していたよりは良かったとの評価が出ている。「第1四半期の1株利益は懸念されていたよりも良い結果であった。しかし、何年にも渡る投資不足の後、米国の店舗での取り組みと広告宣伝の強化が修正され、成長を加速させるには時間がかかるだろう」と述べた。
また、同社は3億5000万ドルのリストラ費用計上が2026年まで完全に終了しないこと、米国でスキンヘルス&ビューティー部門が引き続き足を引っ張っていることなどを考慮すると、通期1株利益のガイダンス維持の判断は賢明かつ慎重だと評価している。
(1-3月・第1四半期)
・1株利益(調整後):0.28ドル(予想:0.25ドル)
・売上高:38.9億ドル(予想:37.9億ドル)
・既存事業売上高:+1.9%(予想:-0.6%)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):1.10~1.20ドルを維持(予想:1.14ドル)
・既存事業売上高:+2~4%を維持(予想:+2.1%)
・売上高:+1~3%
【企業概要】
コンシューマーヘルス製品の研究開発・製造・販売に従事する。疼痛・アレルギーなどに対するセルフケアや、スキンケア・美容、およびオーラルケア、ベビーケア、創傷ケア用のブランド製品を、eコマース・消費者向け直販チャネル・小売店・販売店を通じて、世界の消費者に販売する。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース