8日の株式相場見通し=売り優勢、米株上昇一服受け利食い誘発
8日の東京株式市場は強弱観対立のなかもやや売り優勢の地合いとなり、日経平均株価は下値を探る動きとなりそうだ。前日の米国株市場ではNYダウが5日続伸も小幅の上昇にとどまり、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数はわずかながら4日ぶりに反落して引けた。前週から急速に戻り足をみせていた米株市場だが、足もと上昇一服感をみせている。週明けのマーケットはFRBによる早期利下げ期待が再燃していることを背景に下値抵抗力を発揮したものの、目先高値警戒感から利益確定を急ぐ動きが上値を押さえ、主要株価指数は揃って狭いゾーンでもみ合う展開となった。決算発表を受けてウォルト・ディズニー<DIS>が9.5%安と急落したことが市場センチメントを冷やす要因となっている。東京市場では大型連休明けとなった前日に、日経平均株価が先物主導で急伸をみせ、3万8800円台まで一気に水準を切り上げたが、きょうは米株市場が様子見ムードとなったことを受け、一段と上値を買い進む動きは見込みにくい。取引時間中はここ乱高下している外国為替市場の動向に左右される場面も想定される。個別にはトヨタ自動車<7203>の決算発表に投資家の視線が向いやすく、投資マインドにも影響を与えそうだ。
7日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比31ドル99セント高の3万8884ドル26セントと5日続伸。ナスダック総合株価指数は同16.690ポイント安の1万6332.555だった。
日程面では、きょうは10年物国債の入札、4月の輸入車販売、4月の車名別新車販売、4月の軽自動車販売など。海外ではスウェーデン中銀、ブラジル中銀などが政策金利を発表。このほか3月の米卸売在庫・売上高、米10年国債の入札など。