鋳鉄管が逆行高で年初来高値を視界に捉える、0.4倍台の超低PBRと戻り売りニーズの弱さに着目
日本鋳鉄管<5612>は全体相場に逆行、3%高で1377円まで上値を伸ばし、4月末につけた年初来高値1396円奪回を視野に入れている。半導体関連などハイテク株に目先利益確定売りが顕在化する一方、低PBRのバリュー株の一角に資金シフトの動きがみられる。そのなか、JFE系の鋳鉄管メーカーである同社株はPBRが0.4倍台と解散価値の半値以下に位置しており、下値抵抗力を発揮しやすい。株式需給面では信用買い残が直近やや増加基調にあるとはいえ、依然として8万株に過ぎず戻り売り圧力の弱さも着目されている。