ハーモニックが朝安後に切り返す、前期最終赤字拡大見通しも悪材料出尽くしとの受け止め
ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>は朝安後に切り返した。7日の取引終了後、24年3月期の連結業績に関し、最終損益の赤字幅が計画の8億円から248億円に拡大して着地する見込みだと発表した。前の期は75億9500万円の最終黒字だった。ドイツの連結子会社を巡り、子会社化の際に認識したのれんなどの無形固定資産の一部について減損損失281億5900万円を特別損失として計上する。これに伴って、繰延税金負債を一部取り崩すため、最終損益に及ぼす影響額は242億2000万円となる。これを嫌気した売りが先行したものの、いったん悪材料出尽くしと受け止めた投資家の買いが優勢となり、プラス圏に浮上した。