株価指数先物【引け後】  オプションSQを控えショートを仕掛けてくる動き

市況
2024年5月8日 18時26分

大阪6月限

日経225先物 38210 -670 (-1.72%)

TOPIX先物 2709.5 -40.5 (-1.47%)

日経225先物(6月限)は前日比670円安の3万8210円で取引を終了。寄り付きは3万8720円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万8715円)にサヤ寄せする形から、売り先行で始まった。直後に付けた3万8760円を高値にショートが強まり、前場中盤にかけて3万8390円まで売られた。その後は3万8390円~3万8520円辺りで下げ渋る場面もあったが、前場終盤にかけて下へのバイアスが強まり、ランチタイムでは3万8210円まで下落幅を広げた。

後場に入り3万8350円まで買い戻す動きもあったが、決算を発表したトヨタ自動車 <7203> [東証P]が初動で4%を超す下落となったことをきっかけにショートが入り、一時3万8160円まで売られる場面も見られた。その後、トヨタは一時プラス圏を回復するなど切り返したものの、先物市場ではカバーの動きが限られた。

日経225先物は寄り付き後ほどなくして25日移動平均線(3万8700円)を明確に下放れる形となり、ランチタイムで75日線(3万8230円)を下回ってきた。為替市場で円相場が1ドル=155円台と円安に振れて推移しており、為替介入への思惑などから神経質にさせたようである。また、トヨタの決算反応を受けて、短期筋のショートを誘う格好にもなったと考えられる。

結局は25日線に上値を抑えられる形となり、75日線水準での底堅さがみられるかが注目されそうだ。オプション権利行使価格では朝方の3万8750円から3万8250円水準まで切り下げるなか、週末にはオプションSQ(特別清算指数算出)を控えているため、3万8000円割れを狙った動きなども意識されてきそうである。3万8000円に接近するようだと、ボリンジャーバンドの-1σが位置する3万7810円辺りが射程に入ってくるだろう。

決算発表がピークを迎えるなかで商いは膨らみづらく、短期的な売買に大きく振られやすい需給状況であり、スキャルピング中心のトレードになりそうだ。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.10倍に低下した。一時14.16倍に上昇する場面も見られたが、同水準で推移している200日線に上値を抑えられる形となった。ファーストリテイリング <9983> [東証P]、東京エレクトロン <8035> [東証P]、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]、信越化学工業 <4063> [東証P]などが日経平均型の重荷となった。週末には東エレクの決算発表を控えていることもあり、方向性としてはNTショートが入りやすいだろう。

手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が4万1058枚、ソシエテジェネラル証券が1万9650枚、サスケハナ・ホンコンが7236枚、SBI証券が3113枚、JPモルガン証券が2707枚、バークレイズ証券が2690枚、野村証券が1997枚、日産証券が1753枚、ビーオブエー証券が1519枚、モルガンMUFG証券が1259枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が3万4075枚、ソシエテジェネラル証券が2万2095枚、バークレイズ証券が5900枚、JPモルガン証券が5314枚、モルガンMUFG証券が4894枚、ゴールドマン証券が3663枚、サスケハナ・ホンコンが3518枚、ビーオブエー証券が2714枚、野村証券が1511枚だった。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.