USSが切り返し急、総還元性向80%以上の新方針と今期最高益・実質増配計画を好感
ユー・エス・エス<4732>が切り返し急。8日の取引終了後、27年3月期までの株主還元方針を策定したと発表した。連結配当性向を55%以上とする従来の方針に、総還元性向を80%以上とする新たな方針を追加し、自己株の取得規模や時期については決定次第、速やかに開示するとした。同時に25年3月期の連結業績予想を公表。今期の最終利益は前期比6.4%増の350億円と、前期に続き最高益を更新する見通しを示したほか、実質増配計画もあって、買いを誘う格好となった。
今期の売上高は前期比4.4%増の1019億円を見込む。中古車輸出市場は堅調に推移すると想定。オークション市場における出品台数も緩やかに回復すると予想する。同社は24年3月期の配当を2円30銭増額。年間配当は75円40銭(前の期比7円90銭増配)となる。同社は4月1日付で1対2の株式分割を実施している。25年3月期の年間配当予想は、株式分割後ベースで40円20銭。株式分割前の水準では80円40銭となり、実質増配を計画する。