ダウ先物は軟調 方向感に苦しむ 新規失業保険申請件数が予想以上に悪化=米国株
米株価指数先物(6月限)(NY時間08:50)(日本時間21:50)
ダウ先物 39114(-81.00 -0.21%)
S&P500 5208.50(-4.25 -0.08%)
ナスダック100先物 18179.75(-6.75 -0.04%)
米株価指数先物市場でダウ先物、S&P500、ナスダック100とも軟調に推移している。先ほど発表の米新規失業保険申請件数が予想以上に悪化し、先週の弱い米雇用統計を追認する内容となった。申請件数は23.1万件と昨年8月以来の高水準。これを受けて株価指数先物も下げ幅を一時縮小していた。
底堅い米企業決算や年内利下げ期待の復活で、米株式市場は5月に入って堅調な上昇を見せたが、今週に入ってFOMC委員のタカ派な発言もあり、方向感に苦しんでいる。きょうも次の材料待ちの雰囲気になるのかもしれない。
「景気減速と物価上昇の持続は金融資産にとっては厳しい環境だが、現在の勢いの衰えは比較的強い動き後の小休止に過ぎない」との声も出ている。
その意味では来週のインフレ指標が待たれる。ただし、4月の米消費者物価指数(CPI)の現段階での予想では、前月比0.4%の上昇となっており、前月と同水準の上昇が見込まれている。予想通りであれば、インフレ懸念を後退させることは無さそうだ。
半導体設計の英アーム<ARM>が決算を受け時間外で下落。通期の売上高見通しが予想を下回ったことが嫌気されている。業界のAIへの投資意欲が鈍化しているのではとの懸念も高めているようだ。
ネット証券のロビンフッド<HOOD>が決算を受け時間外で上昇。予想を上回る第1四半期の決算を発表したほか、勢いは第2四半期に入っても続いているとの指摘も出ている。
メディア大手のワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)が決算を受け時間外で下落。売上高が予想を下回ったほか、1株損益の赤字も予想以上に膨らんだ。
民泊を中心とした旅行サイト運営のエアビー&ビー<ABNB>が決算を受け時間外で下落。夏のピークシーズンを控えた第2四半期の売上高見通しが予想を下回ったことが嫌気されている模様。
(NY時間09:00)(日本時間22:00)時間外
英アーム<ARM> 99.00(-7.07 -6.67%)
ロビンフッド<HOOD> 19.11(+1.26 +7.06%)
エアビー&ビー<ABNB> 145.69(-12.21 -7.73%)
ワーナーブラザース・ディスカバリー<WBD> 7.60(-0.20 -2.56%)
アップル<AAPL> 182.50(-0.24 -0.13%)
マイクロソフト<MSFT> 410.70(+0.16 +0.04%)
アマゾン<AMZN> 188.55(+0.55 +0.29%)
アルファベット<GOOG> 171.40(+0.24 +0.14%)
テスラ<TSLA> 175.48(+0.76 +0.43%)
メタ<META> 472.88(+0.28 +0.06%)
エヌビディア<NVDA> 904.50(+0.38 +0.04%)
AMD<AMD> 153.40(-0.22 -0.14%)
イーライリリー<LLY> 774.76(-0.24 -0.03%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美