本日注目すべき【好決算】銘柄 ジャパンエン、ツムラ、サンウェルズ (9日大引け後 発表分)

注目
2024年5月10日 7時01分

5月9日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

ジャパンエン <6016> [東証S]  ★今期営業は55%増で2期連続最高益・実質増配、株式分割も発表

◆24年3月期の営業利益(非連結)は前の期比5.0倍の21.8億円に急拡大して着地。続く25年3月期も前期比55.4%増の34.0億円に伸び、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は新型省エネ主機関のLSH型を中心とする豊富な受注残高を背景に主機関の販売台数が増加するうえ、販売単価も高水準で推移し、27.1%の大幅増収を見込む。

業績好調に伴い、前期の年間配当を115円→130円(前の期は40円)に増額修正し、今期は92円とした。同時に発表した9月末割当の1→3の株式分割を考慮した実質配当は20.0%増配となる。

セレス <3696> [東証P]  ★1-3月期(1Q)経常は3.2倍増益で着地

◆24年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比3.2倍の11.4億円に急拡大して着地。ポイントサイト「モッピー」が会員数の増加を背景に引き続き好調に推移したほか、D2C事業は前期からのヒット商品である機能性インソール「ピットソール」の牽引によって大幅増収となった。暗号資産の価格上昇や活況を追い風にビットバンクの業績が拡大し、持ち分法投資利益が大幅に増加したことも利益を押し上げた。

第1四半期実績だけで、通期計画の20億円に対する進捗率は57.0%に達しており、業績上振れが期待される。

BASE <4477> [東証G]  ★今期経常を一転黒字に上方修正

◆24年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常損益は2億1100万円の黒字(前年同期は2億6900万円の赤字)に浮上して着地。併せて、通期の同損益を従来予想の1億0400万円の赤字(予想レンジ中値)→300万円の黒字(前期は4億0900万円の赤字)に上方修正した。第1四半期の事業進捗を踏まえ、販管費を期初時点で下限値としていた64.5億円に修正した。

ツムラ <4540> [東証P]  ★今期経常は68%増で3期ぶり最高益、前期配当を15円増額・今期は51円増配へ

◆24年3月期の連結経常利益は前の期比0.2%増の234億円になり、従来予想の224億円を上回って着地。続く25年3月期も前期比68.1%増の395億円に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期は国内で医療用漢方製剤の販売数量が増加するほか、薬価改定に伴う販売金額の上昇が追い風となる。また、中国事業の伸長傾向も織り込んだ。

併せて、前期の年間配当を70円→85円(前の期は64円)に増額し、今期も前期比51円増の136円に大幅増配する方針とした。

有沢製 <5208> [東証P]  ★前期経常が上振れ着地・今期は2.2倍増益、24円増配へ

◆24年3月期の連結経常利益は前の期比45.2%減の14.8億円に落ち込んだが、従来予想の12.5億円を上回って着地。続く25年3月期は前期比2.2倍の33億円に急拡大する見通しとなった。今期は主力分野である電子材料が回復に向かうほか、産業用構造材料は好調が継続し、16.1%の増収を見込む。

併せて、今期の年間配当は前期比24円増の84円に増配する方針とした。

三精テクノロ <6357> [東証S]  ★今期経常は50%増で6期ぶり最高益、10円増配へ

◆24年3月期の連結経常利益は前の期比30.7%増の36億円に伸び、従来予想の29億円を上回って着地。続く25年3月期も前期比49.8%増の54億円に拡大を見込み、6期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。前期上振れは海外、国内ともに遊戯器械事業が好調に推移したことなどが要因。今期は遊戯機械分野での受注拡大や舞台設備分野での仮設舞台装置向け需要の取り込みによって、22.4%の大幅増収を見込む。

併せて、今期の年間配当は前期比10円増の50円に増配する方針とした。

日本CMK <6958> [東証P]  ★前期経常を27%上方修正、配当も8円増額

◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の37億円→47億円に27.0%上方修正。増益率が41.1%増→79.3%増に拡大する見通しとなった。主力の車載用プリント配線板で注力分野のパワートレイン・走行安全系向けの販売が好調だったことが寄与。円安に伴う為替差益の発生なども利益を押し上げた。

業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の11円→19円(前の期は8.5円)に大幅増額修正した。

助川電気 <7711> [東証S]  ★今期経常を12%上方修正・33期ぶり最高益、配当も1円増額

◆24年9月期上期(23年10月-24年3月)の経常利益(非連結)は前年同期比93.0%増の6.1億円に拡大し、従来予想の3.4億円を上回って着地。核融合関連製品や原子力発電所の再稼働に向けた関連製品が好調に推移したことが寄与。好採算案件の増加に加え、人員配置最適化によって生産効率が向上したことも上振れにつながった。

併せて、通期の同利益を従来予想の6.5億円→7.3億円に12.1%上方修正。増益率が9.4%増→22.7%増に拡大し、33期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の30円→31円(前期は29円)に増額修正した。

NISSHA <7915> [東証P]  ★今期最終を27%上方修正

◆24年12月期第1四半期(1-3月)の連結最終損益は12.4億円の黒字(前年同期は7.8億円の赤字)に浮上して着地。併せて、通期の同損益を従来予想の37億円の黒字→47億円の黒字(前期は29.8億円の赤字)に27.0%上方修正した。産業資材事業とディバイス事業の製品需要が想定を上回ることに加え、円安による為替差益の発生なども利益を押し上げる。

サンウェルズ <9229> [東証G]  ★今期経常は36%増で7期連続最高益、前期配当を2円増額・今期は4円増配へ

◆24年3月期の経常利益(非連結)は前の期比2.6倍の29.3億円に伸びて着地。続く25年3月期も前期比36.4%増の40億円に拡大し、7期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は主力とするパーキンソン病専門施設「PDハウス」を12施設開設する計画。PDハウスの施設数増加を背景に、34.9%の大幅増収を見込む。

併せて、前期の年間配当を12円→14円に増額し、今期も前期比4円増の18円に増配する方針とした。また、27年3月期に営業利益103億円(24年3月期実績は34.9億円)を目指す中期経営計画を策定。

藤田観光 <9722> [東証P]  ★今期経常を一転20%増益に上方修正・34期ぶり最高益更新へ

◆24年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比40倍の21.7億円に急拡大して着地。併せて、通期の同利益を従来予想の58億円→85億円に46.6%上方修正。従来の18.1%減益予想から一転して20.0%増益を見込み、一気に34期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。訪日外国人数の拡大を追い風に主力のホテル事業でインバウンド宿泊者数が増加することに加え、国内外の旺盛な観光需要を取り込み、客室平均単価が大幅に上昇することが要因。

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