NY株式:NYダウは125ドル高、ソフトランディング期待が下支え

市況
2024年5月11日 6時05分

米国株式市場はまちまち。ダウ平均は125.08ドル高の39,512.84ドル、ナスダックは5.39ポイント安の16,340.87で取引を終了した。

ソフトランディング期待を受けた買いに、寄り付き後、上昇。その後発表された5月ミシガン大消費者信頼感指数が大幅悪化し昨年11月来の低水準となったため景気減速懸念に相場は失速。同指数の期待インフレ率が予想外に上昇したほか連邦準備制度理事会(FRB)高官の年内の利下げを否定するタカ派発言を受け長期金利の上昇が重しとなりハイテクは下落に転じた。終盤にかけダウは再び上げ幅を拡大したがナスダックはプラス圏を回復できずまちまちで終了。セクター別では、半導体・同製造装置が上昇した一方、自動車・自動車部品が下落した。

製薬会社のノババックス(NVAX)はフランスの同業サノフィと、新型コロナウィルス感染症とインフルエンザ両方に効果がある混合ワクチンの商業化などを含むライセンス契約で合意したと報じられ、大幅高。ファーストフード・チェーン運営のマクドナルド(MCD)は顧客を取り戻すため5ドルメニューを復活販売する計画を発表し、売り上げ回復期待に上昇。半導体のエヌビディア(NVDA)は好決算への期待に買われた。サラダのレストランチェーン、スウィートグリーン(SG)は第1四半期決算で売上高が予想を上回つたほか、通期の既存店売上見通しを引き上げ、上昇。

検索のグーグルを運営するアルファベット(GOOG)は人工知能(AI)開発会社のオープンAIのアルトマン最高経営責任者(CEO)がのちに否定したが、13日に予定している新製品発表で同社に対抗するため検索機能を発表するとの思惑で競争激化を警戒し、売られた。携帯端末のアップル(AAPL)は新型アイパッドプロのTV広告が不評で取りやめを発表したほか、小売店従業員の組合発足を巡る投票計画が嫌気され、下落。航空機メーカーのボーイング(BA)はパネル吹き飛び事故を巡る同社の声明が投資家に誤解を招いた疑惑を証券取引委員会(SEC)が調査する可能性が報じられ下落した。

中国の電気自動車メーカー、ジーカー(ZK)は10日に取引を開始し、上場価格を上回る水準で取引を終えた。

(Horiko Capital Management LLC)

《ST》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.