13日の株式相場見通し=強弱観対立、欧米株高も上値重い展開か
13日の東京株式市場は強弱観対立の地合いとなり、日経平均株価は前週末終値近辺でもみ合う展開が想定される。海外市場に目を向けると欧米株市場の上昇基調が継続している。前週末の欧州では独DAXが6連騰で連日の史上最高値圏更新、英国FTSE100も6日続伸し最高値街道を走っている。米国株市場でもNYダウが昨年12月以来となる8日続伸と上値追いが止まらず、3万9500ドル台まで上昇、史上最高値まであと300ドル弱に迫った。マクロでは米長期金利の低下が投資家のセンチメント改善につながっているほか、ミクロ面でも企業業績の好調が改めて好感されている。前週1週間のダウの上げ幅は830ドルあまりに達し、これは昨年12月以来約5カ月ぶりの大きさとなった。前週末はハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数がわずかながらマイナス圏で引けたものの、エヌビディア<NVDA>やマイクロンテクノロジー<MU>など半導体主力株が強い動きをみせ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は上昇に転じている。これを受けきょうの東京市場はリスク選好の地合いが期待されるところ。ただ、最近は日経平均が欧米株高にキャッチアップできないケースが目立っており、きょうも3万8000円台半ばでは戻り売り圧力の強さが意識され、上値の重い地合いとなる可能性がある。
10日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比125ドル08セント高の3万9512ドル84セントと8日続伸。ナスダック総合株価指数は同5.396ポイント安の1万6340.869だった。
日程面では、きょうは4月のマネーストックが朝方取引開始前に開示される。